楽天経済圏へ参加―ポイ活への道―

新年度になってから早くも1ヵ月半が経った。

今更かもしれないが新年度が始まる4月の時点でその年の3分の1は終わっている、つまり後8ヵ月で年を越すのである。

筆者は現在失業手当受給のために動いている状態であるが、

『任期満了で退職したのに自己都合退職』

と、大きく予定と食い違っている状態にすっかり白けている所である。財務省だけではなく所詮日本政府はダメだな。官製ワーキングプアで自国の労働者を使い捨てすることに何ら躊躇がない。

仕方ないので、今考えているプランは
・職業訓練に応募してみる
・初回認定日を終えたらさっさと製造派遣の案件を探す
の二択である。

できれば仕事もしないで惚けていたいところだが、個人的な経験上3ヵ月も無職でいると働くモチベが皆無になり金銭的余裕がなくなるまでニート路線まっしぐらになる可能性を危惧している。

それは嫌なので、少なくとも6月にはどの路線で進めるか決断すべきだ。



ここから本題。

楽天経済圏・・・とても壮大なタイトルだが、今となっては特段珍しい言葉ではない。楽天は、日本が誇るECサイト楽天市場のオープン以降様々なサービスを包括的に展開している。

近年は楽天モバイルが日本の大手携帯キャリア3社に並ぶ勢いで業績を上げている(赤字続きではあるが他3社と違って土管屋ではなく包括的サービスを展開している)。

あの世界的大企業Amazonも最初は本の自転車宅配から始まったものだが、今や世界最強の輸送力を持つ民間企業である。

そんな楽天は今やショッピングサイトや携帯事業に留まらず銀行、証券、電気まで扱っている。電気については楽天が自社で発電所を持っているわけではないのであくまでサービスを提供しているだけ。

筆者が目を付けたのは楽天銀行である。

多分まだ身の回りで使っている人はあまり多くないと思う。筆者の周りには1人もいないので、多分どこの銀行使っているのかと聞かれたら「?」となるだろう(ネット銀行自体を理解してなさそう)。

今まで筆者は労働者人生で得た収入は全てゆうちょか地方銀行を利用して口座管理してきた。ゆうちょについてはあまり使ってきた記憶がないが多分学生時代の奨学金振込用に使っていたのだと思う。

多分、多くの地方在住者はその地方ごとのローカル銀行を利用していると思う。地域密着型だからその地域で生活を長くしていれば嫌でも目に付くだろうし、何かしら地元イベントのスポンサーに名を連ねているだろう。地方銀行とは本来そういうところだ。

ただ、地方銀行という企業は素晴らしくても預貯金サービスについてはどこの銀行に預けても大して利用するメリットがないのだ。

なにせ預貯金の利息率は年利【0.001%】だ。10万円も預けて利息は1円にしかならない。はっきりいって、資産を預ける意味としてはセキュリティ以外にない。

ちなみに、メガバンクやネット銀行であればその10~300倍だとか・・・。折角せこせこ働いて貯金額を増やしたところで、預けた銀行が違うだけで大きく資産形成に差がつくわけだ。これほど阿呆な話はない。

日本銀行が4月、マイナス金利政策を解除したというので大事になったが今のところ特に目立った影響はない(それ以上に物価高騰率が高すぎる)。

一応、都心のメガバンクあたりは金利を大きく上げて0.02%になったとか。それでも1万円預けて2円か・・・。

あと、JR東日本が5月からJRE BANKをサービス開始して、口座残高によって旅券代を割引してくれるとか。これは前代未聞のかなり面白いサービスだと思う。何せ鉄道屋が銀行を始める事にも驚きだが、自社の売り物である乗車賃を安くするというのだかこれは相当日本の経済を揺るがすと思う。

今後は日本人1人1人が資産形成に気を付けないと生きていけない位、今後も大増税が念入りに計画されている超重税国家、日本。

これからは預貯金の残高でさえも【資産】と呼ばれる時代になると思う。

「そんな貯金してねーし、貯金する余裕もない。ふざけんじゃねーよ!」

うん、多くの人からこんなことを言われると思う。でもね、生まれた時点で多額の債務者だったり、全くの無職は別として、とりあえず非正規でも正規でも労働して無駄遣いしなければ貯まると思う。

代わりに健康や精神衛生を損なったりする人もいれば、あらゆる興味関心を失った人もいるだろうし、メリットばかりではないのも確か。

それでも、金は貯める意志がなければ貯まらない。そう、何をするにも重要なのは【意志の力】なのだ。



楽天経済圏について検索すれば「楽天ポイント」こそが重要であると出てくるはず。そう、楽天経済圏とは楽天のサービスを片っ端から利用して楽天ポイントをひたすら貯める。今流行りのポイ活そのものなのだ。

貯まったポイントはもちろん楽天市場で買い物に使えるし、楽天モバイル通信料の支払いにも使える。実店舗で楽天ペイが使えるなら楽天ポイント→楽天ペイの流れで使えるようだし、とにもかくにも楽天ポイントを如何に貯めて生きていくか。それが楽天経済圏の住人なのだ。

問題は楽天ポイントをどのように貯めるのか?

基本は楽天市場、実店舗での買い物、各サービスの支払いである。

ミソは楽天市場の使い方にあるが、それ以上に楽天サービスにどれだけ依存できるかが恐らく多くの人の悩みだと思う。

・楽天市場→全ジャンルのショッピング(ただし品数と配送ではアマゾンに勝てない)
・楽天モバイル→スマホ、通信回線
・楽天銀行→銀行口座
・楽天証券→今流行りのNISAはじめ金融商品
・楽天でんき→電気
・楽天ターボ→住宅用のネット回線
・楽天ブックス→電子書籍
・楽天モバイル決済→グーグル課金(これはグーグルプレイストアでしか対応していないので節約するなら無理)
・楽天ファッション→美容

・・・他にもあると思うけど、多分今後も増えていくだろうし気にしてもしょうがないと思う。今挙げたものが筆者含め大体の人が切り替えできそうなものだから、それ以上気にしてもしょうがない(筆者はファッションも電子書籍もいらないし、住宅用のネット回線もいらない)。

で、これらサービスの条件を満たせば楽天市場でのお買い物時に多くのポイントが還元される仕組みになっているため、楽天経済圏の人達は大体の楽天サービスを利用しているわけである。

今日は記事の冒頭に預貯金と銀行口座について記載したのも、結局自分にとって意味のないサービスを惰性で続けるより【意志の力】をもって変えていくことができれば自身の生活を楽にできるのではないか、というあらすじだったのだ。

もっとも、これをしたところで直ちに影響はない(国会議員が好きなセリフ)のだが、積もり積もってという事もあるのでしばらくこれをやってみようと思う。



ネット銀行について補足すると、実店舗がないので全国のコンビニやコンビニ系列の銀行が展開しているATMを利用して入出金することになる。

だから、最初にまず『実店舗の銀行に行かなくても十分対応できる人』であり、かつ『オンラインで何でも済ませられる人』という条件がある。間違っても「誰か助けて―」とはできないのである(見苦しい醜態)。

あと、「ネット銀行だから潰れたら預貯金戻ってこないじゃん」という人もいるが、約款を見ればわかるとおり一般的な銀行と同様に1000万円まで預金保険制度で保証してくれるようだ。

まあ、偏見を持たず、新しい可能性に興味を持つことの方が大事なのかもしれない。

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