おかげさまで創立10周年を迎えました
縁の木代表の白羽です。
今日は立春。
暦の上では春です。
おかげさまで、縁の木は創業10周年を迎えることができました。
10年ひとむかしとはいうけれど
振り返れば10年間、いろいろなことがありました。
順調だったことや、楽しかったことと同じくらい、納得するのに時間がかかったり、考えあぐねて頭が真っ白になりそうになったことも。
そして、「10年続くのは大したものだ」と言っていただけますが、もうかっているわけでも、決して順調なわけでもなく、毎日ちゃりちゃりと自転車操業を繰り返して10年間を過ごしてきた、というのが正直なところです。
なぜ起業?
2011年に次男坊に重度障害を伴う自閉症の疑いという診断が出て、その3ヶ月後に母を突然死で送ってからずっと考えていたのが、次男坊のこれからでした。B型の福祉事業所の平均工賃にうろたえたり、お仕事をワンパターンと感じたり。一方で、私自身は当時株式会社翔泳社の企画営業としての日々が楽しくて仕方なくて。正社員として勤め続けながら、子育ての協力のない状態で障害のある子供を育てられるのか、と、現実から目を背けてみたり、まだまだ時間があるから副業みたいな形でできることをやればいいじゃない、と考えてみたり。
でも、どう考えても今の仕事が大好きな私が別のことに時間を割けるなら今の仕事につぎ込むに決まっているし、これから進めたい福祉事業所と連携するものづくりの仕事は、現職の効率からはほど遠く、とても企業が許容できる仕事のやり方ではないことも分かっていました。
それに、父を54歳、母を64歳で亡くした私は、いつまで生きられると思っているの、という自分への問いかけも、起業へ背中を押しました。
なぜ立春?
珈琲豆焙煎、というものづくりでの起業を決めて、今でも縁の木を共に育ててくれる幼馴染で「いろいろみえる」まきサンに2013年の10月ごろ相談したところ、「われわれ、あんまり2013年良くないのよね。だから年明けにしよ。」と。「なら1月1日にしよっか。」と言うと、
「そうじゃなくて、本当の次の年になってからね。」
と厳しくご指摘いただき、ならば立春の日にしよう、と決めました。そんなわけで、株式会社縁の木は2014年2月4日、誕生しました。
まきサンには今でもなにかとお伺いを立ててます。頼もしい親友にして、先生なのです。
店舗の方も10周年
珈琲焙煎処縁の木も今年の5月23日で10周年になります。
5月18日はささやかながら、パーティーしちゃおうかと企画中。ひっそりと、スケジュールに記入いただけたら嬉しいです(笑)
縁の木のこれまでと、KURAMAEモデルを語る、朝から晩までオープンしている、そんなゆるゆるした場を、企画してみたいと思います。
ゆるゆる企画に加わってくださる方、ぜひお声掛けください♪
これからの縁の木と、KURAMAEモデルと
ここのところ、これからの地域のつながりについてお話する機会をたくさん頂いています。福岡、高知、山梨、徳島、そしてアドバイスを行ってきた墨田区。みんなそれぞれの課題があり、想いがあり、つながりがあり、とても魅力的。
みなさんとお話する中で、いつも大切に思うのは、実働するメンバーが必要と感じられない取り組みは持続しない、ということ。トップダウンで仕組みだけが降りてきても実行には柔軟な現場力が必須です。KURAMAEモデルは常に現場に寄り添うフレームワークでありたいと思っています。
珈琲焙煎処縁の木は、これからも変わらないつながりと愛情、新しい豆や事業所との出会い。その両方を楽しめる柔らかいお店であり続けたいと考えています。
これからもよろしくお願いいたします!
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