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KURAMAE+Coffeeプロジェクトとは

2021年ソーシャルプロダクツアワードの発表会で審査員特別賞をいただき、スピーチをさせていただきました。その内容をご報告しながら、このプロジェクトをご紹介したいと思います。

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みなさま初めまして。

縁の木の白羽と申します。東京蔵前の珈琲豆屋です。
さて、この度は、身に余る賞をいただき、本当にありがとうございます。

このプレゼンを始める前に、一つだけお話があります。
実は私、LFCコンポストの利用者です♪
植物の生長阻害成分が堆肥化の妨げになる珈琲抽出かすはよけて+Coffeeプロジェクトの原料に活用していますが、ほとんどの生ごみはLFCコンポストに飲み込んでもらっています。
1ファンとしても、こうして一緒に受賞の檀に上がらせていただいたことに、感謝しております。

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この「+Coffeeプロジェクト」は、珈琲の抽出かすや焙煎時に出る欠点豆と、養鶏場の一番の悩みの種である鶏糞、2つの廃棄物をアップサイクルしてにおいのない有機質肥料を作るプロジェクトです。
卵を生産する養鶏農家さんの約2割がこの肥料を作ってくださると、実は日本中のコーヒーごみがアップサイクルの原料になってくれる、そんなポテンシャルを秘めたプロジェクトです。

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蔵前のモデルはとてもシンプルです。
現在、蔵前に約20店ある焙煎店やカフェの内11店舗が参加しています。
店という点と点をつなぐのが、回収を担当する地元の福祉作業所「つなぐ台東第三福祉作業所」です。珈琲かすを回収、腐敗しないよう一元管理し、製造元の四国ケージへと発送します。肥料は再び福祉作業所で袋詰め作業を行い、蔵前の店舗によって販売される。そんな地産地消モデルです。
昨年の11月には蔵前を学区とする蔵前小学校の6年生に授業を行い、今年から、子供たちの手による各家庭の抽出かす回収も始まります。
このモデルをマニュアル化し、どの地域でも、だれでも参加できる仕組みにしています。

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SDGsの理念に基づく活動として、私たちは
8番「働きがいも経済成長も」
9番「産業と技術革新の基盤をつくろう」
12番「つくる責任 つかう責任」
13番「気候変動に具体的な対策を」
15番「陸の豊かさも守ろう」
を意識し、取り組んでいます。
廃棄物のアップサイクルに取り組み、地域をあげて個人がSDGsの理念と実践に触れる場になればと考えています。本格販売が始まる4月1日には、生分解樹脂100%のパッケージもお披露目します!

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この取り組みでは、「廃棄物を活用したい」「肥料を使いたい」というご希望の他、「プロジェクトに参加したい」「肥料も珈琲もかかわらないがなんだか応援したい」といった声をいただいています。
私たちは、役割を決めて、そういった声をはめ込むのではなく、まずやりたいこと、やれることを伺ってから、できるだけみなさんがやれることの形を崩さずに環に加わっていただける工夫をしていきたいと考えています。
福祉作業所の参加や、学校カリキュラム、寄付のご相談に関しては、地元の一般社団法人縁のわがお受けしています。

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まずは自分たちだけで取り組みたい、というご希望にもこたえられるようにしています。
こういう取り組みがよく陥りがちな「せっかく良いものを作っているのに、商品が売れずに循環がとん挫する」というジレンマにならない工夫として、回収に必要なキットを無償でまとめてお貸出しし、毎月肥料を仕入れていただく、という仕組みを作りました。
4月からこのプロジェクトに加わってくださるお店を先行して10店舗募集させていただきます興味のある方は、ぜひお気軽にお声掛けください!

最後に、このプロジェクトをご紹介する動画をご覧いただいて、私のプレゼンを締めくくりたいと思います。

今日はこのような機会をいただき、本当にありがとうございました!






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