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主夫が冷蔵庫の中身をただ見せるだけ

駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。

今回のテーマは「#冷蔵庫の中身みせて」です。

よそ様のうちの冷蔵庫をのぞき見る機会はなかなかないので、ワクワクする。しかし自分が書く番になると、途端に「こんなの読んで楽しいか?」と不安になってきた。

深く考えても仕方ないので、粛々と冷蔵庫の中身を見せていくことにしよう。

こちらは、9月30日土曜日の冷蔵庫。素材(?)の味を大切にするため、一切整理せずにのぞんだ。

我が家では、毎週土日のどちらかで1週間分の食材をまとめ買いすることが多い。そのため、土曜日の冷蔵庫はあまり物が入っていない。

このままだと説明しづらいので、番号を振ってみた。

①上段左。カレールーがふたつ。ジャワカレーの中辛とバーモントカレーの甘口。混ぜるとだいぶマイルドになり、大人でもおいしく食べやすい辛味を残しつつ、子どもにも食べさせられる具合に仕上がる。横たわる緑色の袋は、ミロのチョコレート菓子。大麦が入っていて、純チョコレートの菓子よりちょっとだけ体に良い物を食べている気になれる。

②上段右。ほぼ空のキムチ。いい加減食べきるか捨てるかすればいいのだが、朝食時、食欲が無いときに無理くりにでもごはんをかきこむための最終兵器なので、ギリギリまで温存しがち。使い切っていないということは、ここ最近は食欲があった証左。奥には、SEIYUのプライベートブランド「みなさまのお墨付き」のチューハイ缶が1本。主に妻の晩酌用。

③2段目左。無惨に開封されたまま、銀紙をのぞかせているのは切れてるバター。平積みされているのはチョコ山サク次郎と期間限定いちごのきのこの山。普通のチョコ菓子も結局食う。

④2段目右。ちょっと高い味噌。奥には、子供用にと義母が送ってくれたりんごジュース。うちの子は麦茶も白湯もごくごく飲むので、甘い飲み物に頼る機会が訪れず持て余している。その奥のオレンジ色は、みかんゼリー。風邪をひいたときに買ったものの余り。

⑤3段目左。子どもの咳止め&鼻水を出しやすくする処方薬。要冷蔵。数か月前にかかった中耳炎がなかなか治りきらず、断続的にお世話になっている。

⑥3段目右。妻方の親戚が毎年くれる美味いぶどう。今回は、富士の輝、オリエンタルスター、シャインマスカットの詰め合わせだった。べらぼうに美味いのだが、子どもはほとんど食べない。贅沢な野郎である。妻も昔から食っているからとそこまでありがたがって食べない。7、8割がた筆者が食う。

⑦4段目左。大根、まいたけ、豆腐の味噌汁。子どものご飯はレトルトで間に合わせる時期もあったが、最近は手作りしないと食わないので汁物だけでも常備している。中身は撮り忘れた。

⑧4段目右。大豆、れんこん、ひじきなどの煮物。ここのところ子供のご飯が脂っこいものが続いてしまったので、これならいくらでも食ってもいいぞ!という一品を作ったところ、一口もまともに食わない。今朝、卵焼きに入れてみたら少し食べたので安心している。鍋の中身はやっぱり撮り忘れた。

⑨5段目チルド室。毎朝食べる納豆、ウインナー、子どものチーズトースト用のかけるチーズ、小腹が空いたとき用のプロテインバーなどがごちゃごちゃしている。

以上、駆け足で解説して気づいたが、圧倒的に写真が足りない。

他のかきあつめメンバーの記事を見ると、きちんとしているじゃないか。こりゃいかん、ということで、別日に改めて撮影に臨んだ。

今度は10月16日月曜日の冷蔵庫。近いうちに撮影することが分かっていたぶん、前回よりきれいにしているのが小賢しい。画質も明らかに上がっている。これはどちらかというとスマホの問題。

さて、前回と似たようなものも多いので、目立つものだけかいつまんで説明していこう。

2段目にあるタッパーは、前回とは別の親戚からもらったシャインマスカット。4箱分くらいあったものを、私と妻とでリモートワーク中にひたすらつまみ、やっと残り1箱までたどり着いた。

3段目左のタッパーは、子供のおかず用にと作った卯の花。

先日の大豆の煮物は憎らしいくらい食べなかったが、卯の花はなぜだかバクバク食べる。大量に作ったが、おから汁にしたり、オムレツに入れたりしていたら、あっという間になくなる勢いだ。また作ってやろう。

その他に、子供用に取り分けた野菜炒めの残りなどが居座っている。

チルド室で幅を利かせるのはとちお揚げ。味噌汁に入れたところ、息子はしみ込んだ汁をじゅるじゅる吸っていた。

ドアポケットには豆乳、ジンジャーエール、野菜ジュース、牛乳が並ぶ。奥のポットには息子が毎日飲む麦茶が入っている。

我が家の冷蔵庫には冷凍室が2段あり、1段目はアイスが目立つ。

右上の肉は、母が定期的に送ってくれる帯広名物「豚丼の具」。味もさることながら、解凍が早く、焼くだけでメインのおかずになるので重宝している。ちなみに母は帯広の人とかではない。

2段目には、妻が出社する際のお弁当用のおかずと、夕飯を作る気力がないとき用の冷凍食品がところ狭しと詰め込まれている。数か月前までは、息子用の離乳食を冷凍したものが大半を占めていたが、今ではすっかりこのありさま。

野菜室では、スペースの大半を酒瓶が埋め尽くす。

まだ息子が生まれる前、酒飲みの母が送ってくれたもの。その頃から我が家ではほとんど酒を飲まなくなっていて、飲む機会がないまま眠らせている。日本酒好きの妻いわく、なかなかレアな酒も混じっているとかなんとか。雑な形で消費するのもはばかられるので、酒を飲みたくなるつまみでも作ろうかと考えているが、子供が食べられないのであまり気が進まず、だらだら引き延ばしている。

と、いうわけで、我が家の冷蔵庫事情はこんな具合です。

ここまで書いてやっぱり思うけれど、他人様が読んで楽しいものなのだろうかという不安はぬぐい切れない。かといって、ここから変にフリやらオチやら考えるのも違う気がする。

案外、自分が楽しくないものほど他人は楽しかったりするのだろうか。ライティングって難しい。

文:市川円
編集:アカ ヨシロウ


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