24年間ジャニーズと闘った『週刊文春』元編集長の話を読みながら
『「タレントに罪はない」は本当か…24年ジャニーズと闘った『週刊文春』元編集長がファンの女性に言いたいこと』
ジャニーズ事務所会見で総会屋を入れていた疑いで、
どういったルートで総会屋を連れてきたのだろうか? と思っていたのだが、
なんだ 昔から圧力団体の人間とつながりがあったのか。
昔から「とても芸術を仕事とする事務所とは思えないような下劣な脅迫」をするところであれば、
あの総会屋疑惑も疑わしいところだ。
こういった疑いを晴らすためにも、あのときあの場所にいた人達のリストをジャニーズ事務所は公表すべきである。
これに、
『《1人当たり100万円超》検証番組が報じられないジャニーズ超豪華ハワイ接待の全貌「メディア関係者がタダでコンサートに招待され…」 | 文春オンライン』
の話を合わせると、ジャニーズ事務所が『飴と鞭』を使い分けていたことが分かる。
さらに邪推までしてしまえば、「超豪華ハワイ接待」がメディアだけだったのか? という疑問も出てくる。タレントを広告に起用している企業に対しても接待していてもおかしくはないし、関係する者全てに、それなりの接待をしていてもおかしくはない。
『ジャニーズ性被害問題、一部で指摘されつつも放置されてきたのは誰のせいか』
では
と書かれている。
そうやって周りをコントロールしていくのだろう。
そしてそれはジャニーズを離れて他もどうやらやっているようだ。
『のん、民放キー局4番組で「やっぱりテレビに1秒も映らず」の現状…(略)』
という話があった。
再び元の記事から
それは、本当に今月、11月にあった、のん をテレビに映さない態度を見ても、真剣、真摯に反省していないことが分かる。
ここで先ほどの
『ジャニーズ性被害問題、一部で指摘されつつも放置されてきたのは誰のせいか』
の中にある話を入れたい。
元の
『「タレントに罪はない」は本当か…24年ジャニーズと闘った『週刊文春』元編集長がファンの女性に言いたいこと』
に戻る。
覚悟が無いから、その場しのぎの反省をしているのだ。
そうやって、なんとか自分達の安全を守ろうとしている。
新聞やテレビ局は、今までなら、ジャニーズに合わせたほうが混沌も起こらず簡単であった。
ただし今回は、海外からの批判がある。それに対して、立場を守ろうとすると、反省の態度を示す必要が出てくる。
それでジャニーズその他を気にしながら反省のふりをしている。
あえて言えば皆「ひとごとではなく」ではなく「ひとごと」にしたいのだ。
だから問題の当事者になりたくないのだ。
皆「ひとごと」にしたいのだ。
それは新聞も同じで、「山口メンバー」だった朝日新聞も真摯に反省しているように見せておいて
「ジャニーズがタブーだから報じなかったのではないか。そんな声も聞くが、少なくとも私が知る限り、朝日新聞の取材現場がジャニーズに忖度しなければならない理由はないように思う」
となるべく自分が(自分達が)問題の当事者になることから逃げる。
「山口メンバー」だったことは記憶から消して「ひとごと」にもっていく。
これは朝日新聞だけでなく、あらゆる関係者が問題の当事者になることを避けている。
10月26日、テレビ東京が〈旧ジャニーズ事務所関連の報道や取引関係についての検証報告〉を文書で発表し、
その中で、「2014年、ハワイのコンサートに招待され、大勢のメディア関係者と同席で食事をした」と出した。
これで、民放各局が放映した検証番組で触れていなかったハワイ接待がバレてしまった。
ちなみにこの問題に関して、テレビ朝日は、「5人が参加、交通費や滞在費については旧ジャニーズ事務所にご負担頂きました」と答えているが、他の局はこの部分に答えていない。
逃げ切れるのならなんとか逃げ切りたい思惑が見え見えではないか。
今回引用した文章の最後のほうでは、かなり厳しいことが書いてある。
これは、かなり厳しい。というか無理な話だと言える。
日本の国では、各々が自身の安心・安全・安定を求めている。
「真実味にまったく欠ける『反省』」も、安全のための保身の一形態である。
「現役アイドルの告発」というのは安心・安全・安定 全てを崩す行為である。それをやる日本人はいない。
また、一般の日本人自身が混沌を見たがらない。それはストレスを受けるほど、その傾向が強く出る。
だから、ファンはもとより一般人も、そういった告発までは求めていない。
たとえ勇気ある告発が現役アイドルが出てきても、その人が発する混沌を嫌い、皆、腫物あつかいすることが予想できる。
理想論としては、私たちが、あらゆる問題をひとごとではなく切実に捉えることが必要なのは分かる。
だが、これは書いている人が思っている以上に無理な話である。
私も日本の問題を書くほど読者が離れていくから(急に私事を書いている)。
自身をエニアグラムのタイプ6と思っていない人でも、混沌話を嫌うから。
日本の多くの人は、日本の諸問題関係なく、自分のことだけを見つめて自身の周りが安らかであれば、それ以上の深入りはしたくない。諸問題には「ひとごと」の立ち位置でいたい。
奥ゆかしき日本文化に育っているのであれば、また日本の学校教育を受けてきたのであれば、これを書いた人にだって、ある程度理解できる話だと思っている。
ここで蛇足を一つ書く。
エニアグラムのタイプ3の国アメリカは、「私が認められたい」国である。
日本のように安心・安全を優先させて、ときに隠れる国民性でなく、「私が認められたい」国である。「私を肯定して欲しい」国である。それはつきつめれば、「どんな自分であっても」が入ってくる。
だから、SNSで本名を名乗るのも、日本ほど抵抗がないし、
カミングアウトも「今のこの私を認めて」という強烈な欲求に基づくものだと理解しておかないと、物事を見誤る。
「本当の自分を隠して称賛を得る不快さ」というものがタイプ3の国、アメリカにはあるのだ。
自分の安心・安全・安定のほうが第一に来る日本が簡単にアメリカのようになれるはずもない。欲求が違うのだからしかたない。
あきらめろ、と言うつもりはない。難しいことを理解して欲しい。
そこから始めるしかない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?