「自信がない日本人は“誰かが評価したものモノ”を重視する」を読んでの感想

『自信がない日本人は“誰かが評価したものモノ”を重視する
メディア消費の傾向から見る、作り手に求められる“真の価値”』

最初、オンエア翌日に呼び出されて、偉い人に𠮟責されましたからね。

「あんなのテレビじゃねえ」って言われましたからね(笑)。

「ごめんなさい。なんか思ったより危なかったです。でも、次は大丈夫です」と言って、毎回オンエア後に「話が違う」って怒られる。



うーん……何ですかね。本当に恥ずかしい話ですが、オンエア後にTwitter(現X)でガーっと話題になったんですよ。
今お伝えしたとおり、オンエア翌日の朝に偉い人に呼ばれて「こんなのテレビじゃねえぞ」って怒られたんですが、その時にはすでにSNS上で「なんだこれは」と、いろんな人が言い始めていて。それこそ有吉(弘行)さんが、ぜんぜん関係ないのに呟いてくれたり。

いろんなところで火がついて、「話題になっているぞ」となり始めた時に、だんだんと局内の反応が変わるわけです(笑)。

「なんかあれは良いらしいぞ」「テレビじゃねえって言ったけど、それは良い意味でだからな。新しいものを作ったということだ」みたいな。

「そうでしたか」なんつって。そのあと賞をいただいたりして、もう怒られないというか。なのでそういう意味では、どうやって外圧を作るかがいかに大事かは感じましたね。

つまり日本では、評価においてはとにかく「外」が一番大事なんですよ。例えば「アメリカから逆輸入された日本の洋服のブランド」って言われたら、みんな「アメリカで評価されているだと!? 欲しい!」ってなるわけですよ。

日本はエニアグラムのタイプ6の国です。
タイプ6は安心・安全を欲しがる性格です。
外からのポジティブ評価は、安心・安全です。
それで、

つまり日本では、評価においてはとにかく「外」が一番大事なんですよ。

となるのです。

私的解釈では「(知情意の)知をもって関係性に生きる人」。ここで言う「知」とは、「考え」「思惑」を含みます。
周りの思惑に影響を受けるのがタイプ6というものです。


リソとハドソンは、エニアグラムにレベルという考えを持ち込みました。
そして通常レベルのタイプ6を「自分の外に依存する」と言っています。

日本では、評価においてはとにかく「外」が一番大事なんですよ。

これは、通常レベルのタイプ6日本の依存の一形態と見ることができます。


それらを分かった上で、以下の続きの話をお読みください。

全米が号泣したら、もうそれは日本人は大好きなわけじゃないですか。日本人は特に、もはや自分たちの物差しに自信がないわけですよ。

(日本人は)物差しを持てないんですよね。

「外の誰かが良いと言った」ということをきっかけにいろんなことが動き出すことが多いので、外からの評価をどう作るかはすごく大事だなと思いました。



蛇足的な何か
読んでいて大切な話をしていると思った箇所をメモとして残します。

その世界では行列が大事であって、行列のできるご飯屋さんの先のメニューは、たぶんカップ麺でも何でもいいんですよ。
行列の先にできるメニューを、本当は僕らは映像コンテンツとして作らなきゃいけないんです。

それを諦めた結果、行列のほうを撮ろうとする。すでに人気のあるものを見せることによって、「みなさんにとって見る意味がありますよ」という番組の構造になっている。

ある意味ではチートなんですよね。

本当は「うまい飯を作る」ことが、僕らの作り手としての務め。行列を撮るのは、ものを作っていないに等しいという感覚が僕の中にあります。

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