私がリソ&ハドのエニアグラム・タイプ2の記述に物足りなさを感じるところ

エニアグラムを始めたころは『援助者』タイプ2を天使みたいな性格なのだと私は思っていました。
エニアグラムを始めて何年かはそんな感じでした。
それがタイプ2を理解するにつれて「なんか違うぞ」となってきました。考えてみると当たり前なんですけど、ストレスの多い日常の中でタイプ2がずっと天使な性格でいられるはずもなかったわけです。
ならばそこのところの記述が書かれているかと言えば、そこが物足りなく感じます。
確かに『援助者』なタイプ2もいますし、援助はタイプ2の一面を表してもいます。
でもそれだけじゃないでしょう、という気持ちもあるのです。

ここまで書く理由は2つあります。
ひとつは野球人・大久保博元(おおくぼ ひろもと)の存在です。

たしか昔にエニアグラムが話題だったころ、テレビ番組で特集が組まれ、そのときタイプ2として登場していた記憶があります。
記憶違いでなければ大久保博元はタイプ2ということになります。
そして、大久保博元がやってきた問題行動(知人女性への暴行、コーチ時代のハラスメント行為など)は、リソ&ハドソンの記述には書かれていないように思うのです。
ただこれはアメリカのエニアグラム全体でこのような傾向があるとも思っていて、それはやはりキリスト教文化の影響があるからだと私は見ています。
確かに、人に優しい性質をタイプ2は持っているのですが、キリスト教文化の影響でそこを強調し過ぎているように思うのです。
タイプ2のキーワード「プライド」の日本語説明もこなれていません。
ただこれを分かり易く書くとタイプ2を嫌う人が増えると思うので、私も分かり易い説明は避けているところがあります。むつかしい話です。

お笑いの品川祐(しながわ ひろし)も、教科書イメージから離れたタイプ2だと私からは見えています。

これは想像が混じった話となりますが、この両者は年上から可愛がられるタイプ2なのだと見ています。
上の人に対して『援助者』的な「人たらし」能力を発揮しているということです。オープンであるというか、なつくというか、取り込むというか、入り込むというか。

ウィキペディアを読むと両者とも「涙」の記述があるんですよね。こういったところは感情センター(タイプ2・タイプ3・タイプ4が属す)らしい動きとなります。

エニアグラムは性格を9つに分けているからか、同じタイプの中でもその表現には幅があります。ですので、これを全て記述するのは無理があります。それが分かった上でなお、物足りなさを感じています。


2つ目の理由です。
これは先ほど書いた話とつながるのですが、タイプ2の中にも表現型に幅があり、一見 理知的なタイプ2の記述の無さに物足りなさを感じています。

たとえば
私から見ると櫻井 翔(さくらい しょう)もタイプ2です。
これには異論が出ることが予想されます。
ですが、理系だったり、高学歴だったりすると、同じタイプ2でも見え方が変わってきます。

確かに割り合いから言えば、こういった人たちは少なくなるので、記述において無視してよさそうに思われるのですが、
大きな企業になると、こういった人たちが意外と多くいるのです。
そしてタイプ2であると気が付き難いです。虎の尾を踏んだ後で気が付くこともあります。ここで言う「虎の尾」とはタイプ2の「プライド」のことを指します。タイプ2は自分の仕事に口出しされることを嫌います。正当な理由があってもです。このタイプ2のプライドが仕事に影響し出すと厄介になってきます。
ここの記述の無さにも物足りなさを感じています。

これらの理由により
私がリソ&ハドのエニアグラム・タイプ2の記述に物足りなさを感じる
ことになります。

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