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いいえ、これはヒーローものです。[ヴァチカンのエクソシスト 感想]

アモルト実話なんか、、、?!(笑)

こんなにも面白いノンフィクションがこの世に実在したとは。いやはや驚かされた。

個人的な今作の1番の見どころはホラー要素ではない。CG、ワイヤーをフルに活かした、映画館の音響で体感するバキバキの対悪霊アクションシーン。これに尽きる。

エクソシスト対悪霊が本筋であるため、悪霊は子供などに憑依し、容赦ない物理攻撃をかましてくる。それにラッセルクロウ演じるアモルト神父が対抗する術は、祈り。つまり神への信仰だ。

この信仰が非常に重要なポイントで、過去の過ちを懺悔することで敵の悪霊に付け入る隙を与えなくするのだ。
つまり、己を常に克服しなければエクソシストとして悪霊と対峙することすらできない。

作中ではアモルトが過去に自らの傲慢さで招いた後悔を引きずり続けていて、それを克服することで最恐の悪魔アスモデウスを祓うことに成功した。

安易なアクションで悪霊と戦うのではなく、自らの過ちを乗り越えるという、簡単そうに見えて、どんな手法よりも難儀を強いられる点がよく考えられているなあと感心した。まあ実際これが実話というのだからさらに驚嘆し関心した。

そんな信仰、神への祈りで対抗するシーンはアモルトと、バディのトマースの鬼気迫る非常に聞き心地の良い口上、アマデウスの多彩で容赦のない攻撃手段のマッチメイクが新鮮で飽きさせなかった。

あとはとにかくアモルトの、己の信念に対して誠実なキャラクターに終始魅了されていた。
話題のスクーター移動シーンはもはや格好良く見えた(笑)
その姿とアクションシーンも相まってどう考えてもヒーローものに区分されるのではないだろうか(笑)

とにかく、ただのホラー映画に収まらない素晴らしい映画でした。

以上。

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