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恋はお前らのモノじゃない[こっち向いてよ向井くん 最終回 感想]

こっち向いてよ向井くんが最終回を迎えた。

ラスト、向井くんとこうきちゃんの恋の形はハッキリとしないまま終わった。が、私は非常に満足した。

妹夫婦の2人だけの在り方や、元カノ美和子の結婚に縛られたくない恋愛観、市原隼人のステレオタイプな恋愛観に偽悪感を示したこうきちゃん等、ドラマを通して「恋愛は3回デートして告白して返事もらって付き合う」というような所謂典型的な恋愛の形を否定し、いや正確にはそれすらも肯定し各人には各人の恋愛の形があることを示してきたこのドラマだからこその素敵な、かつ納得のいくラストだった。

一緒にいる時が楽しい。居なくなった事を想像したら辛い。だからこれからも一緒にいたい。という単純でいて、単純だからこそ明確な向井くんの告白が真摯に、私にも響いた。

男女性について問われる事がしばしばあるが、そうならばこのように恋愛の形も多種多様である事を肯定する必要もあるのではないだろうか。

貴方が今まで不純として否定してきた恋が本当は誠実で、誠実に見えていた恋は嘘まみれの濁り切った恋なのかもしれない。


恋の価値観は人が持つ価値観で最も擦り合わせが効かないものなのかもしれないと、改めて思わせられるきっかけになった。


あの子は辞めときなよ

あいつはすぐ浮気するから 

あの子何考えてるか分からないよねえ

あいつと居ても幸せにはなれないよ

次告白した方がいいな

次告白されなかったら無しだな

いつ結婚するの?

子供は2人は欲しいじゃん?

あああうるさいうるさい。恋はお前らのモノじゃあない。

各々が、各々が抱えるモノを大切に抱えていけばいいのだ。

大変良い作品でした。

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