しだれ桜の耳飾り
冷たい風がぶわりと吹き上がる。
甘いにおいがじんわり溶けてゆく。
切り揃えられた髪の間から見えるうなじに、短い髪も似合う人だったんだなと思う。
ポッケから引っこ抜いて繋ぎ直した彼女の左手はひんやりとしていた。
もう一枚羽織ってくればよかったね。
そう言うと、君はちょうどいいよと言った。
僕を見上げて、ふふふと可笑しそうに笑った。
右手がきゅ、と握り返される。
ちょうどいいの。
嬉しそうに目を細める僕の大切な人は、桜色の耳飾りと同じくらい赤い顔をしていた。
written by Ayaka Watanabe / エンノシタ
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しだれ桜の耳飾り minne SHOP
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こんばんは、
◯大ぶりで軽い耳飾り屋さん◯の
EMUO(エムオー)です𓏸
エンノシタさんにお願いした、
『書くアクセサリー。』
しだれ桜の耳飾りをイメージしたお話。
男性目線の、暖かい
女性を想う気持ちを感じる
とっても素敵なストーリー。
普段はそんなことしないけど、たまにはね、
みたいな優しい雰囲気がいいな、
とイメージして下さったとのこと。
想いを込めて作ったアクセサリーに、
とっても素敵なストーリーをのせて頂けて
本当に作ることって素晴らしいと感じました。
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エンノシタのワタナベアヤカさま
本当に素敵な『書くアクセサリー』を
ありがとうございます。
𓆸
エンノシタさんの
note◯
◯EMUO(エムオー) オカ マイ
Twitter◯