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音の認識能力のゴール

前回は日本語とは違う、英語を作っている音について学びました。


ここまで学べばあと少し!
英語の土台作り完成までの道筋が見えてきます。


■英語の読み書きはやっぱり難しい?

日本語(ひらがな・カタカナ)は1つの音に1つの文字と、分かりやすいのに対して英語はどうでしょう?

英語は日本語に比べてもっと複雑で、ネイティブの子供たちにとっても難しいので、日本語の倍近く習得に時間がかかるそうです。
(日本語は約70音ほどの音に対し、英語は約600音ほど。10倍近く差があるってびっくりですよね!!!)


■音韻処理が苦手な人も存在する

「音読が苦手」
「文字をよく間違える」

といった、文字の読み書きに限定した困難がある状態、ディスレクシアと呼ばれる人達も欧米では人口の10~15%、10人に1人ほどの割合で存在するそうです。
(日本語を話す日本人の割合は5~8%と英語圏の人たちより低めです)

音韻処理能力に関係のある疾患なので、音の数が多い英語圏のほうが割合が高く、やはり英語の習得は難しいということがわかります。


「えー、英語の取得は無理なんじゃ・・・!!」
と思わないでください。

血の滲むような努力をしろと言いたいのではなく、ここで大事なのは習得には時間がかかるということ!
日本語よりも扱う音がとても多いので、日本語の習得よりも時間がかかります。
だから結果を焦らずに長い目で取り組んでいくという心構えが大切です。


※追加補足※

「もしかしてディスレクシアかもしれない…」

と思った方がいるかもしれませんが、不安になる必要は全くありません。
疾患と聞くと"リスクを負った人"というイメージを持つかもしれませんが、すごい能力を持った人なんです!!

ディスレクシアの方は普通の人よりも「探索」に関しての能力が高く、ものごとの全体を把握したり、パターン識別能力、予測やシュミレーション能力といった能力が高いという研究結果があるそうです。
芸術やスポーツなどクリエイティブな分野で活躍する人に多くみられ、既存のルールではなく、新たなルートを探し構築できる能力を持った人として、その強みを活かせるような研究が行われています。(アメリカでは起業家のおよそ1/3が該当するとか…)

もっと専門的に知りたい方はこちら↓


■ここまでくれば土台作りは完成

英語の土台に欠かせない音の認識能力。そのゴールはいったいどこなのでしょうか・・・。

はじめの1歩は、たくさんの音素に触れること。

それから単語がどんな音で構成しているか気付き、そして自由自在に操れる(組み替えて使う)ようになることが、 音の認識能力のゴールになります。
ここまでくれば土台作りはバッチリ!!

単語の意味や文の構成を理解できるようになってくるので、最終的にはひとりで読み書きができるようになっていきます。
この自走する力が身につけば、親の手助けがなくても自分で学んでいくことができます。


■親が子供にしてあげれること

(親が)英語分からないのにどうやってシラブルやオンセット・ライムなんて教えるの?
と不安になってしまった方もいるかもしれませんが、不安にならなくても大丈夫です。

ここで大事なのは、パターンに気づけるようにしてあげること。

特別なことは必要ありません。
高額な教材を購入する必要もないので、ちょっと意識してあげるだけでオッケーです。

子どもは、優れたパターン認識能力を持っているので、遊びを通して学びます。
そして土台が出来上がってくると、日本語のようにどんどん応用して、自分で英語を獲得していくようになっていきます。


おうちで英語をするのに焦りはほんっとーに、必要ありません。
第二言語として英語に取り組む日本人にとって、英語圏の人と同じ速さで習得できるはずはないので、時間がかかって当然なんですよ。
それよりも、歌や絵本、ゲームなどの遊びを通して、楽しみながら英語に触れる環境を作ってあげることが大切なんだということがよく分かりました。

結果が見えなくて、これでいいのかな…と不安になることもありましたが、
見えないところで土台は確実に築き上がっている』
子どもの学ぶ力を信じて、こつこつと継続していきたいと思います。


最後まで読んでくれてありがとうございました。




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