ズバリ考え方を変える!


#我慢に代わる私の選択肢 #意思伝達装置

私は10年前に難病で声が出にくくなり、徐々に声が出なくなった。
今は全く話ができなくなり、人とコミュニケーションを取るには意思伝達装置のパソコンを使うようになった。
話せなくなった始めの頃は言いたいことがあっても私はすべて我慢した。それが楽だったからだ。
意思伝達装置のパソコンをあてがわれても、難しくて使いこなせなかった。私は言いたいことはすべて我慢していた。これが自分の運命なのだと思った。
しかしながら、言いたいことが言えなくなったこと、他愛無い会話を楽しめなくなった事は私にとって相当な我慢を強いた。
努力に努力を重ね、意思伝達装置のパソコンを使いこなせるようになった。そんなある日、私は考え方を変える事にした。” 話せないことは、神様からの贈り物” だと。
話せた頃の私はおしゃべり好きで、余計なこと言っては後悔をしていた。人を傷つけるようなことを言ったこともあるかもしれない。
話せなくなって初めて、私は後悔は感じることがなくなった。
更には話せないからなのか、私に呟いていく人もいることに気が付いた。ただ聞くだけでも私の存在価値があるとは新たな発見だった。
後悔がなくなり、聞くだけでもいいということは私にはまるで棚から牡丹餅の出来事だった。これらは正しく贈り物のように見えた。
こうやって考え方を変えることによって、話せないことへの我慢はなくなり、限られた会話を楽しめるようになった。
これからの将来もきっと我慢するようなことに遭遇するかもしれない。
でも、私は考え方を変えることでこれからも乗り切っていこう。

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