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『コタツのない家』心を揺さぶるストーリー

漫画家なのに、漫画を頑なに描かない夫悠作、息子順基は意図的に推薦入試を落ちてアイドルを諦めきれない、そして万里江の父が母親と離婚し、詐欺に引っかかって退職金を騙し取られて転がり込む等々という家庭の問題が、なぜ人々の関心を引くのかについて考えたことはありませんか?
この記事では、私なりの視点から「コタツのない家」を分析します。

廃業の危機に立たされた漫画家の悠作は、10年以上も絵筆を置いたままだ。悠作は昼間の静けさを生かし、ソファーに寝そべり、ひたすらゲームに没頭する、これがいつもの深堀家の光景だ。この家の生計を支える存在である悠作の妻、ウェディングプランナーの社長でもある深堀万里江は、そんな悠作には一言も言わずにいる。万里江は、悠作が再び絵を描くことを期待しているようで、まるで悠作のファンのように見えるのだ。

悠作が漫画を描かない理由も、漫画家としての悠作が漫画に対する才能や情熱を失ったわけではないかもしれない。悠作が漫画を書くのか?ま、どんなきっかけで書くのか?目を凝らして見守りたくなってきた。個人的には、悠作演じている吉岡秀隆さんのダメ夫、父親ぶりが絶妙なのだ。吉岡さんと言えば、島の人情味ある医師役のイメージだったが、それに比べると、働かないし、ダラダラと生活し屁理屈ばかりこねている姿は真逆である。吉岡さんの役の幅を広げてくれたドラマと言っても過言ではないだろう。

万里江の家族には、個性的で頑固な父親の達夫がいた。彼は母親万里江の母から離婚を突きつけられたとき、何もない状況で万里江の家に転がり込んできた問題のある男だ。お金もなく、深堀家の居候として生活しているのに、彼の態度はどこか妙に凛としていて、昼間からのんびりとしている悠作に、何かしらの皮肉を言わずにはいられないのだ。かつて心地よさを見つけていた"楽園"を、達夫によって突然奪われてしまった悠作とは、まさに蛇と杓子の関係だ。
それでも達夫は、アルバイトで警備の仕事をしたり、多忙な万里江に代わり料理したりと、達夫なりに気を遣っているのかもしれない。万一方で、介護福祉士の資格を持つスナックのママと同棲しようとしたり、万里江を振り回す父親の行動に彼女は思い悩むのである。

万里江の家族には、個性的で頑固な親父の達夫がいた。彼は万里江の母から離婚をぶちあげられたとき、何もない状況で万里江の家にやってきたトラブルメーカーだった。お金もなく、深堀家の居候として生活しているのに、彼の態度はどこか不思議にたくましく、のんびりと過ごす悠作に対して何かしらの皮肉を言わないではいられなかった。昔ながらの快適さを見出していた“楽園”を、達夫によって突然奪われてしまった悠作との関係は、まさに犬猿の仲だ。それでも達夫は、アルバイトで警備の仕事をしたり、多忙な万里江に代わり料理をしたりと、達夫なりに気を使っているのかもしれない。その一方で、介護福祉士の免許を持つスナックのママと同棲しようとしたり、万里江を振り回す親父の行動に彼女は思い悩むのである。

万里江の家族の中には、もう一人のダメ男がいる。それは、息子の順基だ。順基はずっとアイドルになりたくて、その為に小学生からダンスの練習もしてきた。けれど、アイドルのオーディションに落ちてしまい、がっかりしていた。その後、何を思ったのか大学の入試をわざと失敗。万里江たち家族は順基の行動に驚いたが、順基は全く気にしていないようだ。さらに、大学受験をするつもりもなく、叔父の和菓子屋に興味を持ってしまった。そのうえ、なんだかアイドルにスカウトされてしまい、自分は二刀流の大谷選手のような存在を目指すと言い出した。大人たちの意見に対しても屁理屈をこねてしまう順基は、二兎を追いかけることができるのだろうか。

以上、家庭が抱える問題や夢の追い求め方についてお伝えしました。家族それぞれが悩みながらも前に進む決断には勇気が必要ですね。夫悠作のように、人生で諦めることなく我が道を行く姿勢は、”こんな生き方もあり”という希望を与えることでしょう。また、皆さんも順基のように自信を持って目指す道を選んでみてはいかがでしょうか。他の記事やnote更新もお見逃しなく、より多くの学びや刺激を得てください!

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