エンジニア騎士とクエリの魔女 感想

はじめに

 ゲームっぽく飾ったpaizaのプログラミングが教材あります。当初は、ゲームなのかな、と思っていたのですが全くそんなこともないのでダメ出しをしていきたいなぁと思います。

 ここまでこっぴどく言うのは、ゲームだからちょっとやって見ようだなんてプログラミングをやってみようと思った人に手を出さないで欲しいからです。

ゲームじゃない

 大まかに表現すると「paizaの既存の教材にゲームっぽい装飾をほどこしたもの」や「ゲームになれなかった大人用教材の成れの果て」です。

 絵はゲームっぽいですけどやることは、ただ大人向けプログラミング教材の課題をやるだけです。なんの違いもなく、ゲームらしさもありません。

 ゲームと言えば、成功、失敗での演出は特に重要ですが、効果音もBGMもなく、ただ絵が表示されるだけですし、絵も動いて演出がなされることもありません。ゲームというのを根本的にわかってないですね。手応えをどこで感じさせるつもりでしょうか?

 プレーヤーのモチベーションの導線も皆無です。キャラクターに装備はあれどスキルなど得点はありませんし、他のプレーヤーの衣装がどうなってるか見えません、頑張って装備を集めようというやる気を出させる気もなく、装備はゲームとの関連がないのでフレーバーでしかありません。

 そもそも「出力結果をうまく一致させること」が一体何が楽しいんでしょうか?いや、僕はプログラムを組むので理解はできますよ、でも、これ「ゲームかぁ、だったらやれるかなぁ」って入ってくる人狙ってるわけですし、そうであれば、何が楽しいのかを理解してもらう仕掛けが必要ですが何もありません。むしろ嫌いになってしまうんじゃないかなと思うと、迷惑な存在、害悪と言っていいでしょう。

 教材というのは、小学生向け、中学生向け、高校生向け、大人向けでだいぶ様相が変わります。後者ほどゲームらしくふるまうのは困難になります。そういうのが分かってないですね。

 そもそも、ゲームが内部で完結していません。わからなかったら外のWebページで検索して調べないと話になりません。初心者お断りです。

 作ったエンジニアが悪いというより、そもそも要件が最悪だったんだろうなぁという気もします。

 言語対応数がことのほか多いです、そのうえでゲームっぽく、でもできることはpaiza流の教材システムを使う、これで開発も困って、外側だけそれっぽくして無理やり作るしかなかったんだとみえます。トップと現場が相互に問答を繰り返したように感じませんでした。ただ、トップダウンの無理な要求に付き合わされて、現場はしぶしぶ間に合わせたようなひどい出来です。

 つまり、最初からゲームを作る気なんてないんですよ。どのゲームを参考にしたように見えますか?まったくそんな毛色はありません。ただゲームだと言い張っているにすぎません。

何が狙いなのか?

 結局のところ、こういうのを見せられると、あこぎに就活者と転職者探しをやっているようにしか感じられないですね。楽しませる気、プログラミングって面白いんだなぁって思わせる気が全くありません。

 ゲームの革をかぶっている時点でミミックみたいなものなので、悪質、会員集めのまきえでしかありません。

UIのひどさ

 ひどいUIですね。僕のゲームもいろいろ指摘はされましたが、だからこそひどいというのはよくわかります。

 まず、ホーム画面は最初に目に入るのは剣士と魔女の二人で、次はボタンとして「剣士の装備変更ボタン」です。おかしいですよね、普通ここって最大にするのは「出陣」とかそういう挑む系のものがまっさきに目立たないといけませんが、そんな工夫はする気がないみたいです。

 そのため、操作がわからず装備画面を最初に開きました。

 というより、遊び方を見たのですが、とりあえず小さく練習問題を1つやるをまとめて記載していません。ただ、画面が3つ並んでいて、それぞれの要素がせつめいされているわけですが、致命的に、何故か「出陣」系のボタン説明をしません。

 そのため、最初にとりあえず1つでもやってみようか、が全くできません。いろいろ調べてやっと、問題が散らばっているマップにたどり着きます。

 さて、ここで疑問なのですがマップに問題をちりばめる必要はいかほどの理由があるのでしょうか?なにか、ちらばった場所を探して楽しいですか?面白く作っていますか?そんなことはありません、ただめんどくさいだけです。

 よりよくできたゲームは、難易度順が分かるように道が表記されていたりしますし、いっそこんな散らばるような表現は邪魔でしかないなと感じました。

 終了した問題のアイコンもひどい色でした。緑でてっかてかに目立たせてます。終了したのに目立たせてどうするんですかね?

 それでいて、じゃぁそういう地図だからワクワクできるかというとそんなことはなされてません。ただの画像いちまいっきれでしかないんです。

 また、課題クリア時に「装備をする」というボタンがでてきますが、誤りです。「装備画面に行く」です、装備はしませんし、装備画面の装備も、毎回はずすのアイコンがでてきて、選択ボタンがそれしかなく、装備アイコンがボタンであることに気づくにはしばらく時間がかかりました。

まとめ

 目的が夢を追いかけてていいなぁとか、共感できるところがありつつも不出来な個所があるのなら、難しかったか、で納得しますし、応援もします。

 ですが、これはそういうものではありません。

 もし、ゲームだと販売されているのをあなたが購入したものが、ただの高校数学の学習用教材だったらどう思いますか?

 つまり、人をだますようなことをやっている、そういう風にしか見えませんでした。

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