警報音はなんで怖いの?

今日は早朝に大きな地震がありました。

わたしの住んでいるところは震源から少し離れていたので、地震そのものよりもiphoneの地震警報にびっくりして起きました。

個人的には豪雨や洪水の警報も苦手です。

昨年ひどい台風がきたときに一日のうちに何度も大きな音で警報がなっていました。台風だとわかっていたので家に引き籠っていたのですが、家で一人でいるときに警報が鳴り響くのはかなり怖かったです。

緊急性を伝えたいのでこのような音がするんでしょうが、心臓に悪いのでもう少し優しい音がいいなあとか思ったりします。

テレビの地震警報もけっこう怖いですよね。

そこで、緊急地震速報のチャイムについて調べてみました。今回はよくテレビなどで使われている「てれんてれん♪」って感じの警報音についてです。

まず、緊急地震速報チャイムの作曲者は「ゴジラ」などを担当している伊福部昭さんの甥にあたる伊福部達さんです。

警報とはいっても「曲」にはなるので作ったひとがいるのは当たり前なのですが、あまり意識していなかったので、「そっか、作曲した人がいるんだよな」という気持ちになりました。

そして、地震速報には5つの条件があるらしいのです。

①注意を喚起させる音であること

②すぐに行動したくなるような音であること

③極度に不快でも快適でもなく、あまり明るくも暗くもないこと

④既存のいかなる警報音やチャイム音とも異なること

⑤できるだけ多くの聴覚障がい者に聴こえること

さらっと「条件」とかいいますが、これを全部クリアしたものをつくるのは相当難しいだろうなと思います、というか絶対難しいですよね。

記事によれば、製作期間は半年だったということ。

著作権の問題にぶつかった達さんは、昭さんの音楽に注目したそうですが、④の条件を満たすために「ゴジラ」の音楽は使えなかったそうで、昭さんの「シンフォニア・タプカーラ」第3楽章冒頭の和音を、低音から高音に順番に弾く奏法(この奏法はアルぺジオというらしいです)にして緊急地震速報チャイムを作曲したそうです。

では、なぜ緊急地震速報チャイムは怖く感じてしまうのでしょうか。

まず、緊急地震速報チャイムには「急激に変わる音程」と「不協和音」が使われているのが原因の一つと考えられます。

「急激に変わる音程」はパトカーや救急車のサイレン、「不協和音」はドラマの殺人現場などで使われる音楽がそうです。

緊急地震速報チャイムを怖く感じる原因は「音」だけではありません。

わたしたちは、緊急地震速報チャイムを聞いたとき、チャイムと地震を結び付けてしまうのです。そして、そこから地震の悲劇まで連想してしまいます。

地震で怖い思いをした経験のある人は尚更かもしれませんね。

ふと思い立って調べたことでしたが、ほかにも音楽的視点から緊急地震速報チャイムについて考えられている記事などもあって、どんどん掘り下げられそうです。

最近、地震や大雨などの災害が多いですが、これ以上の被害がでないよう願うばかりです。








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