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その言葉から、感じるもの。

里子ちゃんが言葉をよく喋るように
なってきた。
もう赤ちゃんを脱しようとしてるのか。
永遠にそのままでいて…!!
とさえ思ってしまうあどけなさが可愛く、
でも成長も微笑ましく嬉しい矛盾。

そんな中ふと思い出したことがある。
上の子が保育園に通い初め、
一年くらい経った頃。
遊んでいて唐突に、

「あっちいけ!

…あっちいけ!」


と言ったのだ。
こちらは一瞬ぽかんとした。
上の子は言った後何事もなく
平然とおもちゃで遊び続けていた。

静かに悲しくなった。

そんな言葉を子供の前で使った大人は誰だろう。
そんな言葉を言われた子供はどう感じただろう。

少なくともまだ物事の判別がつかないこの年代の子供達に必要ない言葉だ。
その後速やかに保育園の先生に相談した。

「保育園でも、それは相手が悲しくなる言葉だよ、使わないようにしようね、と教えています」と返答があった。
慣れた対応だったので少し安心した。
子供に真剣に向かい合ってくれている保育園だからこそ、そういった良くない言葉に敏感になってくれているように思えた。もしかしたら、幼い子供達に細心の注意を払って保育してくれている先生方だから、その言葉を使った人物に心当たりがあったのかもしれないな…

一方、その言葉を誰かに吐かれた上の子。
親として少し胸が痛んだが、
まだ言葉の良し悪しも分からない歳。
さして気にしてないように、見える。
思い出したから口に出しただけのようで。
どうか、忘れて…ください。




子供には優しい言葉を掛けよう。
そう思った数年前の自分。

今振り返って、できているかな…?

その後、現在に至るまで
子供から再度同じ言葉を聞いたことはない。

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