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「2025年の自分と仕事を考える」ー広石コラムVol.30

昨年の9月から始めた広石コラムが気づいたら30回目となっておりました!自分の日常の色んなところでコラムからヒントをもらっていて、都度載せていたらアッという間でした。広石コラムは色んな場面や立場で起こり得る身近な問題点を浮き彫りにしていてとてもわかりやすく自分に響いてくる。そして読み終えた時に前向きにしてくれるので、私の中で日々、考え方の訓練になっている感じです。それを、それぞれ色んな事で悩んでいる人たちにお届けできればと日々更新しております!今回は、数ある中でも私が印象に残った中の一つをご紹介します。(事務局 新村)
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内閣府「人口,経済社会等の日本の将来像に関する世論調査」(H26年8月発表)によると、日本の将来が明かると思うが33%、暗いと思うが60%、暗いイメージは30代が最も高く67%だそうです。
30代・40代という、これから社会の中核を担っていく世代であり、次世代の子どもたちの親となる世代が、将来に対してポジティブなイメージを持てないことは社会全体で、もっと真剣に考える必要があると思います。情報誌「readiness for 2025」を企画している時、編集を手伝ってくれたスタッフが、アランの「幸福論」の話をしてくれ、次の言葉がこの情報誌の基調となりました。「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意思のものである。おおよそ成り行きにまかせる人間は、気分が滅入りがちなものだ」これは、現代に生きる私たちにとって、30年、40年前よりも大きな意味がある言葉でしょう。これからの社会には不安となる要素がたくさんあります。経済の安定成長も、雇用情勢や社会保障費も、コミュニティや家族も、環境問題も、何もしなくても、うまくいくとは、なかなか思えない時代です。そこに地震や病気、紛争、テロなどのリスクなども考えても、先行きの不安要素は多くあります。

先のことを考えると暗くなりそうという時に、ただ流されると気分が滅入ります。しかし、今、起きている状況に向き合い、「未知」の領域がたくさんあることに気づき、だからこそ、新しい人や新しい知恵と出会えるのではないか。そう思うことはできます。

たとえ避けられない困難な状況があっても、その先に「希望」があるのではないか。そう思える「楽観主義」は「意思」から生まれるということなのだと思います。「readiness(レディネス)」とは「新しい状況や行動に準備・覚悟ができている」という意味です。

準備・覚悟には、変化の知識も、スキルも、考え方の訓練も、経験も必要となります。新しい状況を受け容れ、シフトすることは簡単ではなく、時間もかかります。しかし、そこを飛ばしては、どんな改革も、新しいソリューションも実効できません。不確実で先が見えない世界を生きるための「readiness」とは何か。何が必要で、どのように整えていけばいいのか。それを、2017年のエンパブリックのテーマとしていきたいと考えています。

まず1月から、情報誌発刊に加えて、対話、ビジネス哲学カフェもスタートします。今年一年、多くの方の支えやご指示、ご指導があり、やってこれました。本当に、本当に、ありがとうございました。
来る年が、みなさまにとって良い年であり、未来につながる年となりますように!                       代表 広石拓司
                        (2016年12月28日記)

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このコラムにある、楽観主義は意思から生まれるという言葉を、私自身何か今って大変な状況だなーと思った時に思い出します。そして頭を前向きに切り替えられると、それまで思いつかなかったような考えが浮かんだり、違う方向にチェンジ出来たりして、その時にあっ!こういうことか!と、アランのこの言葉の意味すること(と私は解釈できたつもりでいる。。)がわかったりします。小さなことでも「希望」に繋がる事を見つけていける自分でありたいです。(新村)

そして、コラムに出てきた情報誌「readiness for2025」は、こちらからご購入いただけます。

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