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実践を通して学ぶ! 育休・復職後の働き方・キャリアを考える場のつくり方~育休後カフェ・ファシリテーター講座がリスタート!

こんにちは! エンパブリックのスタッフの矢部です。

2017年から育休後コンサルタント®の山口理栄さんと一緒に取り組んでいる講座が、8月より、リスタートしました。

既に、本講座を受講した約70名のファシリテーターの皆さんが、全国で活躍をしていますが、リスタートに当たり、本取組みの意味って何かを改めて考えてみました。

「仕事と育児の両立」の領域は、猛烈な勢いで、制度も環境も社会も、そして、子育てをしながら仕事をする当事者の皆さんの意識が大きく変化してきているのを感じます。

大きな声では言えませんが、最初、本講座を始めたころには、「夫が『子育てを手伝うよ』というのはおかしい」と言う参加者の皆さんの言葉を聞いて、子育てをほぼほぼ、自分だけでやってきた世代の私にとっては、衝撃でした。ちょっと手伝ってというだけでも、なかなか言えないのに…。
しかし、彼女たちの言うことは本当にまっとうであり、「性別役割分担のアンコンシャルバイアス」の本質をついているものでした。
改めて、自分の「昭和さ」を自覚したことで、より、自分の中でのアンコンシャスバイアスを意識するという習慣がついてきたように思います。

そして、5年たち、「手伝うじゃない」段階から、今や「夫婦で子育てもキャリアも」が当然と男性も育休を取る人達が増えてきました。そして、時短で働く男性もちらほらといらっしゃる時代に。
5年前までは、比較的、両立は「女性」の問題とされていたような気がしますが、今では、社会全体として両立が男女関わらず関係してくることとなり、それが故の問題や課題も出てきています。
かつての女性が味わった(持つ必要はまったくないが…)時短が故の職場での気まずさ、そして、育児を思うようにできない罪悪感を、男性も感じるような時代になってきています。それは「男は仕事」という性別役割分担が根強い中で、女性よりも深い問題となっています。また、色々な現場で、制度も人の価値観も、昭和と平成と令和が混在しており、それぞれの価値観も捉え方も違うために、混乱しておりさらに問題を複雑にしているように感じます。
こうした現代の課題についても(比較的先進的ですが)、今回7月31日に開催された育休後カフェ「育休後カフェ®「『男は仕事』の呪縛を超えていくには?~夫婦で考える子育てと仕事の両立」で、私自身も、当事者の方のリアルな話を聞く中で実感しました。

ちなみに、このカフェの開催のきっかけとなった朝日新聞の記事がヤフーで投稿されると、一晩で1000件以上のコメントがついたそうで、人々の関心も高く、また、色々な捉え方をしている人がいることが伺えます。

たった5年でのこの変化(ちなみに、男性の育児休業取得率は、5.14%から13.97%※)。この領域の変化は著しく、常にアップデートしないと、昭和のままで、女性のキャリアを応援なんて言ってしまっているかもと、まさに汗という感じです。

じゃ、こうした話は、当事者だけの話か、ダイバーシティ担当やキャリア支援の人だけの話かというとそうではないのではないでしょうか。
実際に職場や組織に、仕事も育児もと両立を目指す人が男女関わらず増え、そのやり方も多様になってきている。当人にとっても、組織にとっても正解がない中で、職場や組織をどう運営していくか、子育てして仕事をしている人をどうサポートしてくのかが求められます。
でも、自分が本当に昭和の価値観のままでそれができるのか、そんなことが常に問われているように思います。

誰もが子育てや暮らしを大切にしながら、働きがい・生きがいをもって仕事をすることを目指す中、そのための新しい知識と価値観を学び合う場こそが、本講座の意味であり、また、育休後カフェという対話の場の意味ではないかと、考えています。
事務局の私自身も、この5年間の育休後カフェ・ファシリテーター講座に取り組むことで、参加者の皆さんから、気づき学ばせていただいているように思います。
自分だけでは気づけない自分の昭和感(アンコンシャスバイアス)、そして立場や年代の違う人のリアルな価値観を知ることで、自分の価値もまた知ることができる。
そんな場が、色々な職場や地域に広がったらいいなと思っています。

実際に、8月から始まった育休後カフェ®・ファシリテーター講座や、育休後カフェ®「『男は仕事』の呪縛を超えていくには?~夫婦で考える子育てと仕事の両立」の参加者の方からも

  • 仕事と育児の両立に関する新しいトピックを取り上げ、対話をし、発信していくことが大事

  • 夫婦だけでは、話しにくいことも対話の場でなら話すことできるのではと思った。

  • 職場で育休を取る人が増えたので、どうしたらよいか話を聞いてみたいと参加したが、参考になった。

  • 若い人が、こんなこともやってみたい、先輩の声も聞いてみたいと言っていて、そうなんだと改めて気づいた

と言った声がありました。


本講座は、「実践を通して学ぶ+ふりかえり」というエンパブリックの特徴でもある学びのスタイルです。8月から始まった9期の皆さんは、今後、チームでワークショップ開催という実践にチャレンジしていきます。

また、今後も山口さんと連携し
・仕事と育児に纏わるトピックについての育休後カフェの開催
・講座の定期的な開催
に取り組んでいきます。

<今後の予定>
9月11日(日)10:00~「育休後カフェ@オンライン~SEで4児の母?」
・10期は、11月20日にキックオフ・ゼミを開催

<育休後カフェとは?> 
育休後コンサルタント®山口理栄さんに聞く育休後カフェ®~対話の魔法

※参考:
「事業所調査結果概要~Ⅰ 育児・介護休業制度等に関する事項」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r03/03.pdf


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