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empublicメールマガジン「根津の街から」(2022年9月9日発行)ー広石コラム

ビジネスで関係をつくる時に「win-winで」と言われることがあります。
一緒に取り組むことが相手にとっても、自分にとっても良い結果になるようにしよう、という意味です。
どちらだけが得する訳でない、良い関係だと考えられています。

ただ、気をつけないといけないのは、win-winは、どちらも勝つことが前提にあり、
相手から何かを得ることが目的になっているということです。
もしどちらが失敗したら、この関係は成立しません。

例えば、スポーツで支持されるには「勝つ」ことが大切だと考えられがちです。
勝つ喜びをお客さんに与えることができれば、自分たちを応援・支持してもらえる、という考えです。
ただ、この考えは「負けたら意味がない」となりかねません。
勝つことで賞賛されますが、「応援・支持」が本当に必要なのは、負けている時、うまくいっていない時、苦しい時なはずです。
勝つから応援される存在なら、うまくいかない時は応援されない存在になるでしょう。

良い時も悪い時も共に生きる存在としてお互いを支え合う。
give & give の関係が関係性を力にできるのだと思います。

9月12日にempublic Studioでお話しいただく石川直宏さんは、現役時代、日本代表にも選ばれたスターです。
俊足でサイドを駆け上がる石川さんの姿は、僕にとってもFC東京の試合を観る時の楽しみなことでした。
そんな石川さんが現役引退され、地域貢献の活動を始める際に相談にのらせていただきました。

石川さんの選手時代は怪我との戦いでした。リハビリにあけくれ、試合に出れない時間の中で、自分のプレーはもちろんのこと、なぜサッカーをするのかを考え、怪我をしても応援してくれる方たちのことを、家族のことを考え続けました。
その中から、地域とクラブ・選手がもっとお互いをリスペクトしあい、それぞれの関係性をさらに高めるような活動をしたいと考えるようになったのです。
立場を超えて、それぞれの立場から理想や未来を考え、等身大の自分ができることを持ち寄り、活動を積み重ねていく。
そのような大きな絵を描きながら、クラブコミュニケーターとしての活動を展開しています。

give & giveの関係で、より大きな、みんなが笑顔になれるwinをつくる。
そのような関係性のつくり方を考え、トライしてみませんか?
                                                                              

〇サッカークラブが地域ともっと話し合いたいことは?
~FC東京クラブコミュニケーター 石川直宏さんと考える

石川直宏さんと広石がスポーツと地域が共創していくためのコミュニケーションについて語り合います。
・開催日 2022年9月12日(月)20:00~21:30 オンライン開催
・詳細・お申し込みはPeatixから https://peatix.com/event/3347430


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