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昨日、夕飯を食べているときに父とした会話。
「お前はいつも寝るのが遅いから、もっと睡眠を取るべきだ」。という話。

至極真っ当な話だし、それは空イさんにも分かる。
もっと寝たいな…って思う事多いし。ただ、仕事が忙しくて帰宅が遅くなってしまうことばかりで、心のやり場がないからスマホを見たりゲームしたりする時間を、多少無理して取っているのだけど。

「その意見は正しいと思うけど、仕事をする上で発生したストレスを、解消するためにいろいろとやっていたら時間が経過してしまう」と言うと、

「だらだら夜更かししていては駄目、趣味は短時間に限定して、睡眠時間を増やすべき。睡眠不足で仕事のパフォーマンスが低下するし、長期的に見て体に良くない」と返ってきた。

わかる。超わかります。ただ、趣味じゃなくてね、これは、ストレスを軽減するために仕方なく時間を使ってるだけであって、楽しいとかそういうのではない。

あと、心がヤレている時って、そんな瞬間的にスイッチ入れて瞬間的に終了!って、なかなか難しくないですか?それどころではない、というのが適切な表現か。そこで空イさんは、「状態が悪くなった心を短時間で修復するには、どうしたらいい?」と訊いた。すると、「そんなに、つらいか…」と返ってきた。

多分ここで父は全く想像できないゾーンに入っている。もう言葉があんまし続かない。「なんだか、最近しんどいんだよね。楽しいことも楽しめなかったりとか。眠ったほうがいいのは分かるんだけど、仕事の特性上、難しいと思う。もっといい仕事があったらいいけど、そんなもん、無いでしょ。なんか、楽になる方法あるかな」

唸るだけ。

「ずっとね、こんな感じ。すごく疲れてるけど仕事は何とかやれてる。なんか、しんどいわあ」

唸るだけ。

父の事実上の敗北宣言。いや、空イさんは、父を言い負かしたかったわけじゃなくてね。体うんぬんは、まあわかるのよ。水木しげるも言ってたし。睡眠をしっかり取った自分だけが(周りの漫画家と比べて)長く生きてこれたって。

ただ、父はいつも、空イさんの心の痛いとことか、重たくなってる部分からは、はっきりと目を逸らすんですよね。相談事とかを聞きたがらない。んーそっか、お前もがんばってんなあ、みたいな、そういうセリフだけ頂ければいいのに。

趣味の繋がりで知り合ったいくらか年下の女の人の悩み事はちゃんと気に留めるのに、どうして空イさんの悩みは、なんかめんどくさそうに、聞かないふりするんだろうね。

人間、楽しいことだけ考えて生きていけたら、そりゃ良いに決まってるんだけどさ。つらくてたまらない事ってあるじゃないですか。つらいよな、って、一緒に泣いてくれるだけでいいのに。



空イ


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