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尋常性乾癬と決別への道

前回の投稿に引き続き、慢性的な皮膚病である尋常性乾癬とわたしの戦いについて書いていきます。

コロナで皮膚科に行けない!

わたしは長いこと中国に住んでいます。これまでは年に数回日本に帰り、その度に皮膚科に通い、処方できる限度量までステロイド軟膏をもらっていました。2020年にコロナの影響で、日本に帰ることが困難になり、これはヤバイ!薬ももうすぐなくなる!こちらの外国人用の病院は治療費が高額なのと、コロナの時期にむやみに病院にも行きたくないし・・・と、窮地に追い込まれたような状況でした。

プラスからマイナスのケアへ

コロナでお家時間が増えたこともあり、ひたすらネットで乾癬についての情報をあさる日々を過ごしました。というのも、この時期なぜか体中に赤く発疹がひどくできてしまい、本当辛かったのです。(泣)日本の乾癬情報以外にも、乾癬の本場(?)アメリカの乾癬治療法や最新の医学記事など、片っ端から読み進めたところ、ピンときたのが、セリアック病(小麦などに含まれるグルテンに対し異常な反応をする自己免疫疾患→詳しくはGoogle先生へ!)と尋常性乾癬の共通点でした。これまでわたしがいろいろ試してきたことは、「プラス」の療法。軟膏、漢方薬、サプリ、お茶、温泉など身体に付け足していくケアでしたが、ここで、グルテン(小麦粉類)を身体からマイナスしていくことに気づいたのです。以前、美肌作りも、高い美容液や乳液をプラスしていくのではなくて、メイクをきちんと落とすなどマイナスの美容法というのを聞いたことがあり、それもヒントになりました。

が、しかし、小麦粉抜きって・・・

これまで、わたしは、小麦粉を食べて生きてきました。朝食は必ずトースト、卵、サラダ。昼食は、サンドイッチ、パスタ、うどんなど。夕食はさすがにご飯中心でしたが、ピザやパスタを食べることも。好きな食べ物は?と聞かれたら、迷わずバームクーヘン、ドーナツ、クッキーやケーキ類にチョコレート。よくよく考えてみるとほとんどが小麦でできているものばかりでした。そんなわたしがグルテンフリーなんて無理!と頭をよぎりましたが、”大好きな食べ物” VS ”尋常性乾癬の改善”を天秤にかけたところ、やっぱり毎日鏡をみるのもつらいほどの思いをして生きていくのは嫌だ!と感じ、ついにグルテンフリーを試してみることを決心しました。もし、効果がなければ止めればいいっていう気楽な気持ちで始めました。

「何が食べられない」→「何が食べられる」の思考

食べることは、人生の一つの楽しみですから、例え病気であっても何か食べ物を制限しなければならないって、やっぱりストレスになりますよね。それでまず始めたのは、気持ちの切り替えです。「〇〇が食べられない」とあげていくと多分わたしのこれまでの食生活を振り返った場合、キリがないので、「XXが食べられる」と考えるようにしました。そして、毎日、食べたものを書き出し、記録してみました。書き出してみると実は食べられるものってたくさんあるんですよね。フルーツや野菜、お煎餅、団子など。そしてお米中心の生活へとシフトしていきました。やっぱり日本人だし、歳もとってきたのでお米中心の生活にすることはあまり抵抗なく、朝食もご飯に切り替えました。

脱ステロイドの恐怖

ちょうどステロイドの軟膏がなくなったこともあり、ステロイドの使用をやめました。まあ、予想していた通り、リバウンドでさらに発疹の赤みが増し、身体中の肌がヒリヒリするほどになってしまいました。(なので、ステロイドの使用をやめる際は皮膚科医に相談したほうがいいかも知れません・・・)でも、なぜか今回はグルテンフリーを続ければきっと良くなるはず!と信じる自分がいて、体にオーガニックのココナッツオイルを塗り保湿をしながら耐えました。また、ネットで評判がよかったMG217コールタールジェルを購入。

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これが、本当に石油臭いんですけど、ステロイドは入っていないし、保湿効果があり、わたしには結構効いたんです!昔は乾癬治療にコールタールが使われていたようですが、最近また見直されてきたのかな・・・。一応、アメリカ乾癬協会(National Psoriasis Foundation)が推奨しています。

ついに改善の道に光が!

グルテンフリーの食生活にかえ、MG217コールタールジェルに助けられること2〜3ヶ月(悪化したり、よくなったりを繰り返し)、わたしの肌から尋常性乾癬がだんだんと消えてくれました!信じられないのですが、本当なんです!今は膝上のスカートもなんならビキニも着れちゃいます(笑)(もうこの歳でさすがにビキニを着る勇気はないですけど・・・苦笑)夏にはノースリーブも堂々と着れるようになりました!いつも、肌を隠すために服を選ばなくてはならなかったあの苦労ともおさらばです。やっぱりわたしはグルテン不耐性だったのかも知れません。検査はしていませんが、この変化をみると明らかです。以前、初めて発症した時にアレルギー検査をしたのですが、そのときは小麦のアレルギーはなかったのです。きっと小麦の食べ過ぎで、一生に食べる小麦の許容量を超え、わたしの腸が荒れ、怒り狂ったのかと思います。(反省)現在、まだ完治とは言い切れず、背中や胸部3、4箇所に赤いポツポツができることがありますが、そんなのかわいいもんです。でも完治を目指して、これからもグルテンフリーな生活を続けていくつもりです。食べられるものを探したり、作ったりするのが意外とゲーム感覚で新しい発見があり楽しいんです。笑 

これからは、グルテンフリーのメリットや食材などについて、またグルテンフリーと並行してやってきた心と身体のデトックスについても書いていきたいと思います。よかったらまた見にきてください!ありがとうございます!

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