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健康経営コラムvol.11 キーワードは心のつながりを重視する“社員愛” 家族にも安心してもらえる会社を目指して

※本記事は2分で読むことができます。

「健康経営優良法人」企業の取り組みインタビュー
株式会社東京すずらん 様

■ 取材企業 ■

・企業名:株式会社東京すずらん
・業種 :サービス業
・従業員:70名
・所在地:埼玉県
・認定部門:中小規模ブライト500
・会社HP:https://archway.jp/

社員ひとりひとりと向き合って、心の健康を考える

従業員にとって、魅力のある会社とは。それを突き詰めてきた結果、健康経営優良企業2021ブライト500の認定にたどり着いた。健康経営優良法人の認定に際し、定期健診受診率の改善やストレスチェックの実施、禁煙の促進活動などに取り組んできた。そのすべての根本には、従業員の“心の健康”を最重視する石川啓夫社長の理念がある。

不安や心配事を少しでも減らして働いてほしいと、社員とパートスタッフを含めた全員にストレスチェックと面談を行っている。全部で70名ほどの従業員数とはいえ、個別にすべてを行うのは簡単ではない。それでも担当の池ノ谷さんは、「不安も不満も、とにかく気軽に言ってねと話しています。話を聞くことも私の仕事ですから」と笑う。もともとは半年に一回ほどの頻度で行っていたが、コロナ禍による精神的負荷も鑑みて、今は二か月に一度のペースで面談を実施。普段から風通しのいい環境をつくることで、ストレスを抱え込んでしまうことを防いでいる。
「心が健康なら、自然と会社としての業績も上がるというのが代表の考えです。コロナ禍で不安なこともあるでしょうし、今まで以上に心のつながりのある仲間でいたいと思っています」と、一人ひとりが安心して働ける環境づくりに取り組んでいる。

一番の目標は、家族も含めて“いい職場”をつくること

従業員の心の健康を考えたとき、同時に浮かぶのが家族の顔だった。「従業員の家族も含めて、この会社で働いてよかったと思ってもらえるようになりたい」。同社では残業時間の軽減にも注力してきたが、それには生産性の向上と、プライベートも大切にしてほしいという気遣いも含まれている。毎月それぞれの業務時間をチェックし、残業を増やしている原因と、その対応策を一緒に振り返る。一人当たりの残業時間が軽減され、メリハリをつけて働く雰囲気づくりも心がけてきた。

「将来的には、食育の一環で料理教室をやったり、お子さんのいる従業員に向けてお弁当づくりのイベントをやったりもしたい」と、家族まで含めた施策も視野に入れている。池ノ谷さん自身も、働くことの良さを子どもに伝えたいという思いを持っていた。「子どもが会社で働く親の姿を見たときに、こういう未来があるんだと希望をもってもらいたい」と語る。
健康経営について考えるとき、会社を出た後の従業員の顔を想像してみる。家族と一緒に笑っていてほしいと願う従業員への愛が、東京すずらんの健康経営を支えていた。

※取材、文:株式会社empheal(エンフィール)


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