人間教の別宗派、真の愛教

お詫び

※この記事は下書きを書き始めてから完成までに物凄く時間が空いております。

その為、途中まではまるでオーディオコメンタリーのように公開日当時の追記を入れ、下書きが途切れた部分から公開日当時の状態での内容が開始致します。

読みにくくはなっていますが、ご了承ください。

以下、本文

これは前回の話から付随派生するお話です。(2021/3/14 どれだろう、多分人間の定義をしようとしてたやつです)

思い浮かべてみてください。

 憧れのあの子に片想い…勇気を振り絞ってラブレターと共に告白、頬を赤らめながら交際を認めてくれる相手。

そして手をつなぐのにも少し戸惑い、時に変な空気になったりしながら夏祭りの花火を背に初めてのキスを…な〜んて

バ〜〜〜〜〜ッカじゃねえの?????


…いえ、少し言い過ぎましたね。いやホントこういうことをしたことないんで僻みまくってるだけです。

少し話は変わりまして、恋愛工学、というものをご存知でしょうか。人と人とのマッチングである恋愛にある程度の手順化、最適化を施し試行回数を積む事で相手を捕まえやすくする…とかそんな感じの分野です。

ナンパ、というのはここ何年かで大っぴらにはならなくなりましたね。昔だと歌に出てきたりドラマに出てきたり、そこそこ一般的な物だったとは思うんですが…。

それともうひとつ、所謂マッチングアプリというもの。こちらは実に近代的ですね、プロフィールやら写真やらを登録して似てる奴を引っ付けるとか、婚活ともなれば年収職業etcを品定めする奴隷商もかくやな事ができます。昔は出会い系サイトなんてありましたが、スマホの普及でひとつ市民権を得たというところでしょうか。


さて前置きはここまで。

何故か正しい恋愛ではないという認識のもとに怒られる者たち

以上の様に恋愛とはまるで少女漫画のようにロマンチックな物から、マッチングアプリのように近現代的な物、恋愛工学やナンパ師(PUAとか言いますかね)の様に一種の機械的な無情さすら感じられる物まで多様な形があります。

しかし、特に後に上げた恋愛工学やナンパ、人によってはマッチングアプリによる恋愛に激烈な怒りを表される場合があります。

時には、多人数にモテて意味あんのか?みたいな面で「モテの追求」という行為にも銃弾が飛びます。

これらの主張や怒りというのは、「恋愛は愛し合う二人がするべきものであり、人と人との心の触れ合いによって成り立つべき」的な価値観が「正しい」「良い」とされるから発生しうるというのは大体想像がつくでしょう。

そしてそこから踏み込んで、「そのような手段で手に入れた異性(同性)との間に真の愛は無い」とまで言い切る方もいます。面白いですね。 

人情味のある暖かい物、人と人とのマンツーマン、非常に狭い二人だけな世界…など所謂これらは「資本主義による大量生産大量消費への警鐘」的な価値観の再生産品、海賊版なわけですね。

人は物資や技術の豊かさと引き換えに心の豊かさや充足感、美しい自然を失って〜なんてのは、如何にも大衆受けしやすく筋金入りのボンクラともなれば泣いて拍手し頭を垂れる事でしょう。

さらに付け加えるのであれば、この手の層はネット恋愛にこと厳しい言葉を投げつけたがりますね。

どうせ続かない、そんなのは形だけだ、本当に好きなわけは無い…言われたことある人いるんじゃありませんか?

ただ、ネット恋愛は確かに続きにくいです、僕の見る限りでもネット発の恋愛は散々な結果な事の方が多いです。ただそれは何もホントの愛じゃないとかそういう理由では無いかと思います。こちらは後述。

…とまぁ、こういった言説を振りかざしたがる人々は数多く居ます。どこで刷り込まれたかわかりませんが世代問わずに存在してるように思います、困りますね。

こういった人々を私は「真の愛教徒」だとか「本物の恋愛を探し求める会の会員」とか呼んで馬鹿にしているわけですね、タイトル出てくるの遅くてごめんなさい。


薄っすら道徳化する、現状から乖離した「真の愛教」

で、何故これを話題にするかというと。

あまりにも現実に則さないからですね。現代は非常に出会いの少ない世界になっていると思いますし、これから先どんどん出会いは減っていくと思います。

なぜか?理由は明快、恋愛アプローチがほぼ一緒くたに加害行為扱いされるからです。職場で声をかければセクハラ、話がしたくて話しかけてみればつきまとい、そもそも見られることすら視姦と言わんばかり。コレはそのアプローチの内容如何、する側の容姿には限らず起こり認定され得る話です。勘違いしないよーに。

特に趣味の場に恋愛ごとを持ち込まれるのを異様に嫌う傾向は年々強まっています。「私は〇〇がしたい!恋愛をしにきてるわけじやわない!」と相手を一方的に悪逆非道のゴミの様に罵るさまはツイッタラー達には馴染みの光景でしょう。

(2021/3/14 こんな話をしてたら下書きから記事公開までの間に「告ハラ」概念がマジで誕生しました。おっかね〜!)

手元から離れていく「恋愛」

これらの傾向の要因はいくつかありますが、まずは「受け手が悪と思えば悪」という概念でしょう。最近知りましたがこの考え方には朝田理論という名前がついていて、発祥的にもかなり横暴というか理の無い物のように見えますね。まぁ大体そんなもんです。

つまり受けた物を【恋愛アプローチ】から【加害行為】に認定を変えてしまえばいいわけです。相手のアプローチに対する回答を出すのでは無く、行為そのものを悪行としてしまえばTwitterに晒そうが何をしようが不義理は発生しないというカラクリですね。


次点では性嫌悪傾向の強化でしょうね。恋愛、特にヘテロセクシュアルのそれは交尾という意味で性行為を強く念頭に置く物と言えますから、ヘテロセクシュアル的なセックスを穢らわしいと感じる傾向が強まればそれに連なる恋愛自体を忌避するのは当然の流れでしょう。

そして、相手への理想の果てのない高さでしょう。恋愛自体にもですが、特に女性はやはり男性の上層数割を理想とする傾向が強い故にそれに満たない男性に強い嫌悪感を覚えやすいわけですね。ちょっと前に負の性欲と名づけられ話題になった話ですね。

(2021/3/14 この負の性欲に戦いを挑む人として下書き当時炎上してたすもも氏を想定してましたが、この追記をしている現在はガソリン被って火達磨アタックかける人になってました。おっかね〜!)

他にも要因はいくつかあるとは思いますが、こういった所から現実世界での恋愛はリスクまみれの物になり、リスクを考えられる人間ほど手を出さなくなります。

では近場でやらない「恋愛」はどうか

では現実世界から脱したネット恋愛はどうか?これも先程述べた通り厳しいです。

…と、ここから2021年現在の記述に復帰します。

さて、ネット恋愛ですね。

元々遠距離恋愛、というものは存在します。進学や就職、親元への帰還等によって恋人と住む場所が離れるというのは珍しい事ではありません。

特に大学進学では起こりやすいでしょうね、人によってはかなり離れた土地まで進学しますし、それを選び取れる人生初の機会となる人が多数となりますから。

で、こういう物は長く続きません。

心理学の聞き齧りなので誰か詳しい人に補足をお願いしたいですが、恋愛感情を構成する物のひとつに「近距離で過ごす時間」が関わっています。

同じ共有空間で長期間過ごす方が恋愛感情を持ちやすく、持続させやすいということです。

日々の生活のルーティンや人間関係に恋愛が同化してる形になるわけですから、当然の話ですね。これを求めて恋愛するフシもありますし。

遠距離恋愛だとどうでしょう。

まずそれぞれにそれぞれの生活ができ、当然ながら空間の共有もありませんね。となると取り得る手段はまず連絡です、お互いの声を聞くなり文面を見るなりで恋愛感情を維持しようとするわけです。

しかし人間はアホなのでここでまず揉めます。

やれ何日連絡が無い、やれ連絡が多い、内容が面白くない……上げればきりがありませんが兎に角相手に文句をつけるように変わっていきます。

よしんばそれが無かったとしても別の敵が出てきます。

先程書いた共有空間を過ごす人です。

お互いに、それぞれの「共有空間を過ごす人」ができます。すると人間は愚かなので恋人に会えない寂しさを近くの人間で紛らわせたり、会えない恋人より近くの友達的に乗り換えたりするわけです。

これをよく知っている人程相手に疑い深くなりますし、それが元で喧嘩になるケースもあります。たまに近くのカップル同士でクロス浮気が起こる事もまぁありますが……。

と、いうように遠距離恋愛というのはまず持続可能性が極端に低い、というか持続を阻害する要素が多いから非効率的なわけです。

ネット恋愛だとこれらの要素はいくつかはクリアできる可能性があるし、どれかはより酷くなりますし、別の要因が浮かぶ事もあります。

ネット恋愛のアカンとこ

ボク自身ネット恋愛なんてやったことは無いですが、見てたことはあるのでそれを頼りに…。

まず1つ、オタクがやるところ

これはちょっと語弊がありますが、まずオタクは恋愛のゴタゴタの解決の経験に乏しい事が多いので何か揉めるとそのまま破局したりその人等がいたグループ毎沈んだりします。

ときにはグループ内の人間からの不信や失恋(同じ人を好きだった場合ですね)で誰かと絶縁状態になったりもします、怖いね〜。

そして2つ、浮気や浮気を想起させるものがフルオープン化しちゃうところ

自分の恋人が別の異性なりと親しくしてると、まぁ嫌〜な気持ちになりますよね。

それが四六時中見れちゃうんです!なんと!

何にも嬉しくはないですが、これが結構厄介で

放置してまんまと浮気される

絶縁や破局覚悟で相手に釘を刺す

の2択を強いられる場面にちょくちょく遭遇してしまいます。嫌ね〜。

そして交際相手が自分のフォローできない鍵アカウント持ってたら基本的にはもう無理ですね、諦めて別れましょう。大体浮気します。

そして最後、これが一番面倒くさい!

「恋愛する為の場所じゃない!とか言うアホがいるところ」

最初の告ハラの話題に戻っちまいました、てへぺろ。

これ結構面倒くさくて、オタクの中に男女問わず居るし、そうじゃない人にも結構居るんですよこういうこと言う人。

確かに恋愛関係で揉めて変な空気流れるよりかは、そういうのが起こらないように予め禁止しておくのは利口です。

しかし、結局それは「恋愛で揉めたくらいで友達→恋人→絶縁野郎になってしまう人間関係構築の下手さ」と「それで数名、少なくて二人が揉めたくらいで空中分解するような雑なコミュニティづくり」に問題があるのであって、恋愛行為そのものが罪悪なわけでは当然ありません。

さらに最後と言いましたがまだあります。

ネット恋愛だと隠せる部分が多いわけです、顔もそうですし人間性とか家族とか果ては性別とか、文通やってた頃から変わりませんが見せない情報はリアルオンリーの恋愛以上にあると思っていいでしょう。

こういうのは実際に顔を合わせるとか、色々と聞き出すパターンを作っとくとか相手のタイムラインに嘘がないかストーカーばりにチェックするとか回避手段は無い事は無いです。会うのはなかなかリスキーですが昔からそんなもん変わらないのでそのリスクを取れるかどうかですね。


……とまぁ、ネット恋愛もアカンという話をしましたね。

勿論ちゃんと使えればこんなに便利な物も無いんですけどね、事実オフパコしまくりのオフパコキングもいるわけですし。

このオフパコというのも何だか穢れたようなイメージで語られてますが、その辺で会った男女が何となくラブホ行くのと大差無いのに……どうしてでしょうね。

神格化される恋愛


さて、長々と「恋愛の機会自体が減ってねえかオイオイ」という話をしました。

この様に、恋愛が身近ではなくなり、更には創作物で恋愛を知り恋愛を観測する事の方が増えた結果、恋愛創作が一種のバイブルとなりそれを信仰する宗教が誕生しているという一面があります。

そして、以前にも書いた「人は欲を否定して当然でありそれでこそ高次の存在である」という様な思い上がりも相俟って「理想的な内面のイデア同士の触れ合い以外の恋愛は、全て獣性による野蛮な劣ったモノ」とする価値観が薄っすら皆に浸透しています。

真の愛とは…とここで書くと物凄く長くなるのでまたそれは半年後くらいに別個で記事にするとして、こういう宗教の信奉者達は「真の愛はどこからともなく目覚め、それは肉体的な性愛よりも先に来るべきだ」とも考えてるわけですね、なかなかに傲慢です。

彼等は今後一生、見つからない真の愛の為に殉教者となるつもりなんでしょうか……嫌な人生ですねえ。

終わりだ終わりだ終わり

長くなり、執筆(ということにします)の期間も空いたので何やら支離滅裂な文章になりましたが、【人間を高く見積もり過ぎた結果、安易に人を好きになれない世の中になった】というのが要約です。……こんなに長くした意味ないじゃんねこれじゃ。

ここに女性の恋愛相手の選別傾向とかその辺を加えてくとより面白い話になると思います、思うだけです。

その内また新しくなんか一本書けたらいいかなと思います。これは思うだけにしたくないです。

それではまたの機会にお会いしましょう。

バイバイ。





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