ベトナム経済が秘める成長性と投資妙味について
こんにちは、エモーショナルリンク合同会社、広報戦略室の佐藤周です。
今回は昨今急成長を遂げているベトナム経済の投資可能性について、個人的な考えを投稿させていただきます。
なぜベトナムに注目が集まっているのか?
ベトナムに投資の目が集まっている理由の一つとして、「ベトナムの名目GDP(自国通貨)の推移」が挙げられます。
まずはじめに、下記にベトナムの名目GDPの推移をデータ化した表を見てみましょう。
上記の表から分かる通り、ベトナムの名目GDPは上昇の一途をたどっています。
「上昇しているだけで今後も伸びると考えるのは安直では?」と思う方もいるでしょう。
確かにベトナムに投資をする理由として「グラフが上昇トレンドだから」という理由もありますが、これはさらに深掘りすると新型コロナウイルスによる世界経済のダメージがあったにも関わらず、一切グラフが下降せず上昇していると言い換えることもできます。
それだけベトナムが急成長していることが伺えますね。またその他の理由として下記が挙げられます。
ベトナムの人口推移が今後経済成長する可能性を秘めているため
中国からの生産移管などによる経済成長が見込めるため
上記の理由についても具体的にみていきましょう。
ベトナムの人口推移が今後経済成長する可能性を秘めている
まずはじめに2021年のベトナムにおける年齢別人口グラフをみてみましょう。
上記のグラフからわかることは「若年層が多く」、「高齢者が少ない」ということです。
少子高齢化が問題とされている日本とは逆で豊富な労働力があると言い換えることができますね。
つまり今後、ベトナム経済が急成長を続けてもそこに必要になる労働力をまかなうことが可能ということです。
こういった将来的な余力も含め、現在ベトナムに対する投資の目線は集まっています。
もう一つの理由についてもみていきましょう。
中国からの生産移管などによる経済成長が見込める
まず中国からの生産移管が何を指すのかからみていきましょう。
以前まで、中国の経済発展は凄まじいものでした。その経済発展を遂げた理由として、外資の生産拠点が中国に集まっていたことが挙げられます。
つまり外資の生産拠点が集まってくることで、生産拠点を持つ国の労働需要が上がり経済発展につながるというわけです。
ここで現在の中国の状況をみていきましょう。
現在の中国では下記のような問題が発生しているといわれています。
経済発展による賃金の上昇
少子高齢化が進んでいる
全人代(全国人民代表大会)であらわになったように習近平の独裁が意識されている
それによりIT企業への規制などが問題視されている
コロナ政策における長期のロックダウンで物流が止まる
上記のような理由から世界の企業が中国離れを起こしているのが現状です。では移管先をどこに変えるのでしょうか。
その有力候補として挙げられているのがベトナムです。上述したようにベトナムには豊富な労働力があり、労働の対価として支払う賃金も比較的安めです。
加えて臨海部が多く、ホーチミンに代表される港湾都市があるため輸送コストも低く抑えることが可能でしょう。
実際に、米AppleがベトナムでMacbookを生産すると発表しています。
Macbookは世界中のプロダクトの中でもかなり高品質な物です。
言い換えれば、「ベトナムは高品質の物を作ることができる国」ということであり、今後Appleのように生産移管する企業が現れてもおかしくはありません。
上記の理由から企業がベトナムに生産移管するとベトナムのGDPはさらに成長することが見込まれます。
もう一つ付け足すとすると、ドル高からドル安に向かう局面ではアメリカから資金が海外に流れる傾向があります。
中国が投資妙味を失っている今、その資金の流れる先がベトナムのような成長が見込める新興国、とりわけ開拓されていないフロンティアマーケットに向く可能性は非常に高いといえるでしょう。
エモーショナルリンク合同会社ではベトナム投資について詳しい、流通科学大学商学部の上田義朗教授にお話をお聞きしました。
ベトナム投資について興味を持った方は一度読んでみることをおすすめします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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