素敵な商品のニッチな使い方
「今ね、単体で素敵な商品を組み合わせて、思いもよらないような使い方を研究してるのよ。」
午前10時半、テーブルに紅茶とお茶菓子を前にして、いつものように唐突にショウコさんは話し始めた。
せい子さんは、はい。と軽く相槌を打ってその先を静かに促す。
「単体で素敵な商品とは、まず見た目が美しいこと。機能的なこと。雑誌なんかでよく取り上げられてそうなもの。ね。
それで、あんまり人は使わないような使い方を研究してるの。」
まあ、研究と言っても単に思いつくに任せてるだけなんだけど