カリスマ美容師、尻をまくる
フランス王妃マリー・アントワネットといえば、押しも押されぬロココのファッションリーダーです。
若い頃には奇抜で高価な服を着たり、バクチにハマっていた王妃も、母親になってすっかり落ち着きました。
1780年代後半からは、シンプルでナチュラルなものが好まれる世界的な流行のながれもあって。
ファッションリーダーたるマリー・アントワネットも、髪も結わずにモスリンの服を着て、子供たちとくつろぐことを好んでいました。
しかし、公式な場面では豪華な服やアクセサリー、芸術品のような髪型が必須です。
これらは王族としてのアイデンティティであると同時に、エチケットでもあったからです。
つまりファッションは政治的にも重要なことでした。
だからマリー・アントワネットは彼を亡命計画に加えざるを得なかったのです。
正装時の髪型には、ぜひとも彼の腕前が必要でした。
それは、逃げのびた土地で、あくまでも国王の家族として受け入れられたいと思ったからです。
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