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36才男・突然のカナダ留学記本編9

今回はなぜ日本人が多いと英語学習が伸びないのか、個人的な意見を書いていきたいと思います。
 
私の今回のクラスは1人を除いたすべての人が日本人という環境です。先月のクラスは私1人だけが日本人でしたのでその辺とも比較しつつ、1週間が過ぎた今、感じている理由をいくつか挙げていきたいと思います。
 
 
まず単純に第1言語で会話をしてしまうということ、これは容易に想像できるかと思います。なにか分からないことがあった時、前回はどうあがいても英語を使わなければなりませんでした。
しかし今回は「今のはどういう意味?」と気軽に理解している人に聞くことができるのです。便利な反面、1つ英語を使う機会は失われています。

では、同じ日本人同士でもあえて英語を使うようにしましょうという事にしてはいかがでしょう。学校ももちろんその方針ではあります。

どうしてもわからない時を除き私は、これはいい方法だと思っていました。しかしそれを妨げるものはなんなのか・・・

1つは日本人特有の恥ずかしさ、控えめさの性格がでてきます。今の発音明らかに変だな、彼はレベルが上だな、話すのが申し訳ない、など考える必要のないことを過剰に考えてしまいます。

次に温度差です。全員が英語を真剣に学びに来ているわけではないというのが実態です。これは別に悪いことだとは思いません。
どのような気持ちで海外に来るかはそれぞれ違って当然です。しかし、この温度差が学習の向上を妨げていて、根深い問題だとは感じました。
 
では今回感じた、大きな問題である温度差はいったい何から生まれているかについて書いていきたいと思います。


上記したようにこちらに来る目的の違いも大きな問題の1つではあります。

英語を学びたい人、海外の文化を見てみたい人、壮大な景色を見てみたい人、海外留学をしたという実績が欲しい人、夏休みとりあえず来てみた人。様々です。
全てまっとうな理由であります。

しかし、これが交わった時には英語に対する熱量の違いから気持ちが一方通行になってしまうように思えます。
そうなるとお互いに、気持ちが冷めてしまう部分を感じています。
1度日本語で喋ってしまうと今後英語に戻すことはほぼ不可能ではないかなと現在進行形で感じています。

さらに前回と大きな違いがクラスで結束力がうまれないという点です。
先月のクラスは、1週間が過ぎた今と同じころにはもう全員が仲良くなり、我々はチームであるという雰囲気がとてつもなく発されていました。

温度差にも通じることと思いますのでまとめて書かせていただきます。
なぜ結束力がうまれないのか。
 
最大の理由は、同じ条件下ではないという事です。これは上記の海外に来た理由というのは省きます。

しかし、他にもいくつか原因があるのです。
まず、同じ日本人でも4月からいる人、7月からいる人、8月からいる人、という風に大学に対する習熟度が違う人が同じクラスに存在します。この時点でクラス内にグループができてしまいます。

そして、さらに日本の同じ大学から場合によっては10~30人程度の団体で来ているという事です。そうです、すでに友達と来ているため、新しく友達を作る必要がないという状況が大いに存在するのです。
逆に古くからいた人はそちらに馴染むことは難しいと感じてしまいます。

ウェルカムパーティーというのが学校主催であったのですが、前回はクラスメイトで固まり、今回は大学単位で固まるという傾向が見られました。
 
同人種で起きる別のグループ化も存在します。それは見た目や個性によるグループ化です。極端に表現すると、あの人はオタクっぽい、あの人は不良っぽい、彼は年配の人っぽい、だから私はこの辺の人と絡んでおけば会話の内容が合うだろう。という事を自然にやってしまいます。

前回も年齢や性格など様々で、全く違う個性を持っていましたが、彼らの国ではこれが普通で我々とは違うのだと思いすんなりと全てを受け入れることができましたが、同じ人種だとどうしても過去の経験から自然と選別してしまい、グループ化が起きているように思います。
 
これらが重なった結果クラスには温度差があり静かで、日本で授業をしているような雰囲気になってしまっています。先生もやりづらさを感じているかもしれません。
 
以上が留学において日本人が固まるとなぜ英語が向上しないかについての私の見解です。

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