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つれづれ!『光る君へ』25話

まひろ、京へ戻る…
実際に紫式部が越前にいた期間は1年ほどで、そのあと藤原宣孝と結婚していますからまあそのとおり、といったところですね。

凶事は続く…ということで、一条天皇の資質が問われる感じになっています。それにしても、一条天皇といえば大変賢帝で、以降の天皇たちがお手本にしたと言われていますが、こんな(定子のせいで)愚帝みたいになっているけどいいのかな。まあ彰子(&道長)のおかげで賢帝になる、という設定にするならそれはそれで…って感じかな。

当時の日照りや、疫病の蔓延は帝のまつりごとに問題がある、というのは中国から来た思想です。
『源氏物語』の桐壺の巻で桐壺帝が桐壺の更衣を寵愛したときに、口々に貴族たちが「これは唐の玄宗皇帝と楊貴妃である」といい「このままではまつりごとに精を出さず(唐のように)世が乱れる」と言っていた、と書いてあるので、まあ実際そういう雰囲気はあったのだろう、と想像されますね。
桐壺帝は具合が悪くなった更衣を連れまわして政務していたから、『光る君へ』の一条帝以上ではあります!(これからそうなるかもしれませんけどw)

伊周隆家が帰ってきました。疫病や天変地異を治めるための恩赦でした。
これは異例の早さと言われていて、(そりゃあもう天皇を呪詛した疑いですからな)このスピード感で許されるのは、「この呪詛はいいがかりである」「うっかり追い詰め過ぎた」みたいな空気があったのでは、とも言われております。
伊周は結局この一年須磨のあたりをうろうろしていた+在原業平が朝廷を追われて須磨をうろうろしていた=『源氏物語』須磨明石へ…とつながった、ということで伊周のあれこれ、は当時の貴族世界であれこれ噂になるような感じだったのでしょう。
清少納言は伊周がとてもイケメンだったと言っていますもんね。
それにしても三浦翔平さんの伊周は伊周っぽくていい。
甘えん坊のおぼっちゃま、そして陽気でいいやつ。だけど、どうしようもなくクズ…そして他責思考。
ねー!伊周らしい!!
隆家と伊周の違いがすごく、いいですよね。

ドラマの中で清少納言の枕草子を「これでプロパガンダやで!」と伊周。政治的闘争に投入される清少納言でした。


『枕草子』の中では清少納言が(長徳の変の前に道長をとてもほめていた清少納言はようは裏切り者扱いされていました)宿下がりをしている時に源経房がやってきて定子情報wを垂れ流した時に見つけて書きかけの『枕草子』を持って行ったと書いてあります。
源経房は明子のお兄さんです。ドラマの中では必死に兼家を呪詛する明子にドン引きしていましたね。
経房と明子の父、源高明は安和の変で失脚しています。道長との近しさ、中関白家への同情などがあったのではと言われています。中関白家のみなさんはそれなりに信頼していたようです。とはいえ、とはいえ、定子の味方を影にはできてもひなたにはできないという感じ…なのだよね。

そうそう、道長すぐ辞表出すしね!!(今回も辞表三回だしてましたが、それは史実ですもんね)私はもう少し「俺の思い通りにしないと。物事進めさせないぜ」といういやがらせなのかなと思っていましたが、まあ「ちゃんと政務に取り組まないと俺がやめたるから、物事進められないねざまあ」となるから一緒か?!

ということで、あ、まひろ結婚おめでとう。

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