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【LIVE】Coffret à Musique💎コフレ・ア・ミュジーク @ Salon de Munetsugu

【Coffret à Musique💎コフレ・ア・ミュジーク】

『Sumika Soprano Saxophone Live
 Coffret à Musique💎コフレ・ア・ミュジーク〜お気に入りの音楽、詰め込みました。〜』
 @大阪 Salon de Munetsugu

2022年10月29日(水)18:00開演
Saxophone by Soprano Saxophone
Piano by K.KAWAI GE20

Saxophone:Sumika
Piano:ものはっぱ

※敬称略

2022/10/29 

※ネタバレ注意※










〈全18曲〉90分
・Over The Rainbow / Harold Arlen

・風笛 / 大島ミチル
・Energy Flow / 坂本龍一
・悪魔の子 / ヒグチアイ

・ボレロ / モーリス・ラヴェル
・クレヨンしんちゃんBGM
・しぜんとあそぼBGM
・弱虫ペダルBGM「坂道」

・マツケンサンバⅡ / 松平健
【ピアノソロ:ものはっぱ】

・彼は誰時 / ものはっぱ
・タルトワルツ / ものはっぱ

・どうぶつの森メドレー (初代、おいでよ、とびだせ、あつまれ)
・プラチナ / 菅野よう子「CCさくら」より
・Sweet Memories / 松田聖子
・Omens of Love / T-Squqre
・銀河鉄道999 / ゴダイゴ

・ジブリソングメドレー
(鳥の人 / 久石譲 「風の谷のナウシカ」より、あの夏へ / 久石譲 「千と千尋の神隠し」より、テルーの唄 / 谷山浩子 「ゲド戦記」より、人生のメリーゴーランド / 久石譲 「ハウルの動く城」より)

[アンコール]
・宝島 / T-Squqre 〜 蛍の光

     🔸🔸🔸

 大阪ライブ、夜の部に参加させていただきました。

 早く駅に着いたので、駅から3分に余裕を醸していたら、本気でライブに間に合わない所でした。
 3分の距離、迷う芸当は他の人にはきっと出来ないと思います。

 3分の距離に40分掛かって到着。多分、早く着いた方は可愛いパステルの扉とか見られたと思うのですが、既にとっぷり日が暮れていて外観は真っ暗、戸口にSumikaさんの姿を発見した時は本気で泣きそうでした。会えて良かった!!

 受付を済ませ自由だと言われた席を見回すと、ほぼ埋まった状態で、右端のカウンター席のような場所と後ろしか空いてないように見えました。(よく見ると右端の一番前も空いてました)
 何となく右からならSumikaさんのサックスを吹く姿も見えて、ものはっぱさんのピアノも聴こえるかなと思い右端の席のスツールに座ったのですが、思ったより高い位置から(スツールなので高い)全体が見渡せて、もしかして最高の席じゃないの⁉と、テンション上がってしまいました。

 ぶっちゃけ、ピアノを弾いている手が見えなくて良いなら、サックスを吹くSumikaさんの姿をバッチリ眺めながら、心配されてたソプラノサックスの爆音もいい感じにまろやかに届き、真剣な顔でピアノを弾いているものはっぱさんの表情も伺う事が出来るとても良い席でした。

 さて、ライブですが、思ったより早目の時間に全員集合したようで、この回だけかもしれないですが、Sumikaさんの前説??のようなソプラノサックス談義が15分ほどありました。
 フライングせずに、時間きっちりにスタートさせる準備が凄いです。
 また、控室も無い様子で、入場直ぐからSumikaさんもものはっぱさんも室内で待機している状態でした。

 ライブの前半は、Sumikaさんが持ち込んだ音源でのサックス演奏だったのには驚いたのですが、その間、壁の前で待機するものはっぱさんも普通に楽しまれていた様子でした。
 スペシャルゲストなのに、これがアットホームな雰囲気なのかと変な納得をしつつ、Sumikaさんのソプラノサックスの澄んだ音色に酔いしれさせていただきました。

 OPは“Over The Rainbow”。ジャズで始まったことに驚いたのですが、ソプラノサックスの透き通った音色には心臓がキュンとなりました。掴みは最高だったと思います。
 この後、“風笛”、“Energy Flow”と続いて、次の“悪魔の子”の演奏には本気で心が震えました。

 “悪魔の子”、全く知らない曲だったのですが、何てソプラノサックスに合っているのでしょう‼ 実は、ここで内心ハイテンションになっていたのですが、その後のフレーズクイズ4曲に頭を使って聴いたので、良いクールダウンになりました。ハイテンションのままだと、完全に心臓が持たなかったと思います。

 後半に入って、ゲストピアニストものはっぱさんの登場です。ソロは無いと聞いていましたが、1曲“マツケンサンバⅡ”を披露してくださいました。

 ものはっぱさんのピアノを聴きながら「わー、配信で聴いたことあるピアノの音色だ」と、とても頭の弱い事を考えていました。
 ここで、少しだけ手元が見えないのは残念だと思いましたが、ピアノを弾かないから見ても分からないじゃないかと自身に言い聞かせました。慣れって怖いですね。配信では手元ばかり見てるせいで、顔を見ながら聴くのは妙な気分でした。

 ここから、Sumikaさんとものはっぱさんのデュオ演奏の始まりです。
 最初の演奏は、ものはっぱさん作曲のオリジナル“彼は誰時”と“タルトワルツ”の2曲からスタートでした。

 サックスで聴く“彼は誰時”も“タルトワルツ”も、それぞれ味があって素敵です。特に“タルトワルツ”のサックス編曲がカッコ良かったです。

 実は後半の曲全て、ものはっぱさんの書き下ろしアレンジだそうで、Sumikaさんのソプラノサックスが生き生きとするアレンジになっていたと思います。

 ソプラノサックス、本当に良いです。アルバム『音ノ雨』の時も思ったのですが、ものはっぱさんのアレンジは、さすが元吹奏楽部でサックスを吹いていた経験者だけあって、ここで来て欲しい所にちゃんとサックスの音がハマる所が爽快です。

 更に、Sumikaさんのテクニックの幅広さ。“銀河鉄道999”の最初の汽笛の音を、ソプラノサックス1本で再現したのには驚きました。

 また、“Sweet Memories”のイントロピアノのアレンジが滅茶苦茶カッコ良かったと思います。

 ジブリメドレーも、最高でした。
 “鳥の人”、“あの夏へ”、“人生のメリーゴーランド”が特に印象深く素敵でした。
 中でも“人生のメリーゴーランド”は、ピアノとサックスが違うメロディを奏で、そして1つの曲に溶け合う瞬間が本当に最高でした。ピアノだけでは聴けない、素晴らしいアレンジだったと思います。

 アンコールの“宝島”は、ソプラノサックスで聴くとより吹奏楽ぽくて面白かったです。
 吹奏楽は未経験なので“宝島”への思い入れは薄いのですが、皆が手拍子を始めたのを見て、とても楽しい気分にさせてくれる良い演奏だったと思います。
 
 最後は、分かりやすく“蛍の光”で閉めでした。
 まだ少し聴いていたいような寂しい気持ちを抱えつつ、ふわふわとした余韻に浸りながら、ライブ後に会場の写真OKだったのでピアノや室内の写真を撮らせていただきました。

 その間に、出口でお見送りされていた二人の前に列が出来ていて、一人一人が、二人の前に立ってのご挨拶となりました。
 一瞬、緊張に凍ってしまったのですが、知らない振りをして帰る雰囲気では無くなっていたので覚悟を決めることにしました。

 心臓が爆発しそうで、失礼ながら近場ではまともに二人の顔を見られなかったのですが、Sumikaさんの華奢な体とものはっぱさんの長身だけは覚えています。

 目を泳がせあわあわしながらも、言いたいことは言わせていただきました。
 Sumikaさんには『Coffret à Musique』の第二弾を、ものはっぱさんには『ソロライブ』の開催をお願いしました。
 Sumikaさんがわざわざフォローしてくださった「アンケートにリクエスト曲書いてくださいね」の言葉には、「100曲書いときます」と言って二人に失笑されたのは良い思い出になりました。

 行きはあんなに道に迷ったのに、さっきまで聴いていたライブで高揚した気持ちのまま、帰りはぷらぷらと大阪駅まで歩きました。凄く近かったです。

 ソプラノサックスの音も、ピアノの音も、生に勝るものは無いですね。終わった瞬間、また聴きたくなる麻薬のような時間でした。
 来年も、お会いできることを楽しみにしたいと思います。

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