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【コンサート】角野隼斗×亀井聖矢 2台ピアノコンサート ツアー2022 @ ザ・シンフォニーホール

【角野隼斗×亀井聖矢 2台ピアノコンサート ツアー2022】

『角野隼斗×亀井聖矢 2台ピアノコンサート ツアー2022』
 @大阪ザ・シンフォニーホール
(大阪府大阪市北区大淀南2丁目3−3)

2022年12月29日(木)19:00開演
Piano by Steinway & Sons

Piano:角野隼斗
Piano:亀井聖矢

※敬称略

2022/12/29

※ネタバレ注意※










〈全曲〉135分(※間20分休憩)
・バーンスタイン(角野隼斗編曲)︰キャンディード序曲
・亀井聖矢︰2台のピアノのための共奏曲
・ラヴェル︰水の戯れ(角野隼斗ソロ)
・ラフマニノフ︰組曲第2番 作品17
 1.序奏
 2.ワルツ
 3.ロマンス
 4.タランテラ
― 休憩 ―
・マルケス(亀井聖矢編曲)/ダンソン 第2番
・バラキレフ︰東洋風幻想曲「イスラメイ」(亀井聖矢ソロ)
・角野隼斗︰エル・フエゴ
・亀井聖矢(角野隼斗編曲)︰バガニーニの主題による変奏曲
[アンコール]
・アイルランド民謡︰Danny Boy「ロンドンデリーの歌」
・リスト:パガニーニ大練習曲集 第3曲 「ラ・カンパネラ」
・チャイコフスキー:「くるみ割り人形」より トレパーク

 今年、1月に角野さんのザ・シンフォニーホールでスタートして、年の瀬に2台ピアノを何度も通ったザ・シンフォニーホールで聴き収めるなんて何という奇遇なのでしょう。ザ・シンフォニーホールで始まりザ・シンフォニーホールで終わる一年でした。

 そういえば、何度も通うと気になってしまったのですが、パイプオルガンのパイプ部分が開いていたのです。クリスマスから年末年始にかけて、このパイプオルガンが活躍しそうなコンサートが目白押しだったことに思い至りました。
 開いたり閉じたりのメンテが大変そうなので、そのままにしてあったのかな。個人的に、いつかこのパイプオルガンの演奏を聴いてみたいと思っています。

 話は戻りますが、本来、7月に開催される筈だった2台ピアノコンサートでしたが、当時、角野さんのコロナ発症で延期になったものの代替日となります。
 年末なのにチケットは完売で、当日券の販売も無かったようです。

 そんな中、歩いてコンビニに行けないので早目に発券する癖があるのですが、今回のチケットも7月のチケットのままでした。
 初めて入口で止められて確認されて、え??入れなかったらマジ暴れる!!、と内心鼻息荒く思ってましたが、無事に中へと入ることが出来ました。ホッとしました。

 毎回、思うことなのですが、クラシックのコンサートはプログラムを無料で配布してくれるので本当に有り難いです。ロックやポップスなどのライブは、いつも別料金での販売になるので、このプログラム配布は真似して欲しいものです。

 コンサートがスタートすると、何時もザ・シンフォニーホールの観客には民度を感じます。拍手を送る瞬間と止める瞬間がピッタリで、シンとした瞬間も、物音や咳払いが本当に少ないです。
 角野さんも亀井さんも、ピアノに集中しやすかったのではないでしょうか。

 演奏された曲ですが、実はほぼ知らない曲で、“水の戯れ”と“イスラメイ”くらいしか聴いたことが無いのですが、アレンジが良いのか演奏が良いのか、飽きることなく最後まで聴くことが出来ました。

 クラシックは特に詳しくないので、演目が分かっている分は事前に聴いたりするのですが、知らない曲でも楽しませてくれる二人の演奏は流石でした。
 最後の2曲、角野さん作曲の“エル・フエゴ”と亀井さん作曲角野さん編曲の“バガニーニの主題による変奏曲”が特に良かったです。

 そして、何とも胸を鷲掴みにされたのがアンコールの3曲でした。

 角野さんがソロで“Danny Boy”を弾き始めた時は、イントロを聴いた瞬間、驚きに固まってしまいました。
 今までの角野さんは、高難度の曲を演奏される事が多かったので、言っては何ですが、単純なメロディーを繰り返すだけのシンプルな曲を、大きなコンサートホールで弾く事は無いと思っていました。確か他のホールでは、カプースチンの“トッカティーナ”のような難曲を披露されてたようですし。
 驚いた分、その情感を込めたアレンジがとても胸を打ちました。コンサートの度、まだまだ成長されているようです。どれだけ伸び代を残している人なのかと感嘆してしまいました。

 そして、亀井さんの“ラ・カンパネラ”は、音を外さない指先の速さに圧巻でした。
 その演奏の凄さに反して、トーク時のゆるい天然さが可愛い弟キャラを見てるようです。このギャップに、皆さんは惹き込まれてしまうのかもしれませんね。
 ロン=ティボーコンクールで優勝されたホヤホヤのテクニックです。彼もまた、成長が楽しみなピアニストの一人だと思います。

 この“ラ・カンパネラ”は、途中から角野さんが入って、2台ピアノへのアレンジへと変わります。2台ピアノの“ラ・カンパネラ”、本当にカッコ良かったです。

 ラストの“トレパーク”は、軽快で可愛いフィニッシュです。
 二人の仲の良さを垣間見せる、本当に素敵なコンサートでした。

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