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メントレが上手くいかない理由

メンタルトレーニングが
日本で最初に導入されたのは
1960年代と半世紀以上前になります。
ちょっとびっくりでしょう?
オリンピックやワールドカップなどを期に
何度かブームが来たようです。

でも、なぜか普及も定着もしていない、、、
先日ある部活動で
高校までのメントレ経験有無を尋ねたら
ほとんど“無し”でした。
また、よく聞くのは
「メントレやろうと思って本を読んだけど
上手くいかなかった。」

以前も書きましたが,
上手くいかない理由の一つは
継続して取り組まないから。
メントレは成果がわかりにくい。
上手くやれているのかわかりにくい。
それで,継続しにくい。

筋トレだってすぐには
筋力はつかないのだけれど,
今日はベンチ○○キロ挙げられたなど
はっきりわかりやすい。
でも,メントレでアガリを止めたいとやっても,
試合にならないとちゃんとやれているのか
わからない。
その上,他の要因もあるので
必ずしも結果につながるとは限らない。
特に,団体競技はわかりづらいと思います。

競技力を上げるために,
やらないといけないことが多すぎるので
わかりづらいメントレは
どうしても部活でも後回しになりがち。
メンタルが大事とみんな言うのに
選手個人任せのようです。
ただ,これは一人で本を読んだだけでは
なかなか難しいと思います。

その理由は
本には一般的なことが書かれていますが
心理的にブレーキがかかる理由は
本当に人それぞれだからです。
体力,技術面でも
個人差を考える必要があるとは思いますが,
それ以上に心理面の改善は
個別に考えて取り組む必要があるのです。

なぜなら、例えば
「試合で実力発揮できないアガリ」の問題でも
その原因は様々だからです。

勝ちたいと思って力む人もいれば
「失敗したらどうしよう」と不安になる人もいて
「失敗したくない」と不安になるのも
完璧主義な性格が原因の場合もあれば
親に叱られるのが怖いという場合もあって
それぞれにアガリ克服へのアプローチは
異なるのです。

“アスリート”とひとくくりにしても
一人として同じ選手はいません。

継続が必要な理由がもう一つあります。
集中力をあげるとか
スポーツの現場では
何かその欠点だけを短期で修正することを
求める傾向があります。
確かに、「脱力できない」が問題なら
弛緩(リラックス)できるようになれば
その問題は解決です。
でも、いつでも、どんな場面でも
弛緩できるかというとそれは
そんなに簡単にはできません。

実際,学生相談室では
1対1で継続することで
その選手にあった援助ができると
問題点だけでなく全体的に
良くなるというか
人として成長した結果,
問題が解決し、
競技成績も上がっていたということが
多いのです。

現状,選手一人一人が
メンタルトレーナーにつくというのは
非現実的です。
だからこそ、
学生相談室やメンタルトレーニング室が
大学にあるなら
もっと積極的に利用したらいいのになぁと
思います。

ぜひ,今始めたいことの一つに
メントレもいれてください。







やっぱり、人それぞれ❗️
それに、“こころ”と”からだ”は一つのもの

#最近の学び