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困った時はお互い様!必要な助けを求められるのは強みです

アスリート学生を見ていると
競技スポーツの世界では
“自分のことは自分で解決する”ことが
常識のようです。
確かに、厳しい競争を勝ち抜くのに
重要な姿勢であるとは思います。

けれでも、それを強調するあまり
他人に助けを求めることが悪いことや
弱さの証明のように考えていませんか?

いつからかわかりませんが、
日本では競技スポーツ以外でも
「自己責任」という言葉が
よく取り上げられるようになりました。
(私が若かった時には聞いたことがありません。)

そんな日本の自殺者数は
毎年2万人を超え、
自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は
先進7か国で最も高いのです。
2011年までは14年連続で
自殺者数は3万人を超えていたので、
この10年間で減少してはいますが、
若い人の自殺率は
依然高止まりしています。

さらに、問題なのは
自殺した多くの人が誰にも相談せずに
亡くなっているということです。
逆に考えると
誰かに相談していたら
助かっていた可能性が高いということです。

心理学では
他者に助けを求めること(姿勢)を
“援助希求行動(態度)”と呼んでいます。

必要な時に適切に他者の助言を得たり、
援助を得ようとするスキルは
強みであって、弱みではありません。

強さの象徴のようなアスリートの皆さんが
援助希求態度を向上させ、
“困った時はお互い様”の精神が
日本社会に再び広がることを
切望します。