“定期”健康診断はやっぱり重要です。メンタルの定期チェックもやってほしい。

人間て自分の対処できると思う範囲の問題にしか
事実をとらえることができないというか、
事実を自分の対処できる範囲に収めておこうと
ゆがめてとることができるようなのです。

不都合な事実は見ないようにしたり、
仮に気づいていたり、
見えていたりしたとしても、
過小評価して問題じゃないかのように理解しようとする。
こう書くと難しく感じるので、
また私の体験を例にします。

またまた、歯医者の話ですが。
虫歯を治療した歯がいっぱいあります。
コロナ前はかかりつけの歯科医院から、
そろそろ歯の点検に来ませんかと
受診を促すハガキが送られてきたので、
定期的に年に1，2回は少なくとも歯石を除去してもらい、
虫歯ができていないか診てもらっていました。

ところが、コロナが流行した時、
そのハガキが来なくなりました。
それをいいことに、
また、コロナを広げたらいけないとか、
都合の良い”言い訳”もそろって、
もちろん自主的にも行かないので、
丸３年間受診しなかったのです。

そうこうするうちに、
ちょっと上の歯の色が黒くなってるような
気がしたのですが、
”全然痛くないから大丈夫”と
ごまかしていました。
数か月放置していたら、
さらに黒色が広がっているような、、、
でも，痛くないから、まだ、放置。
気にしつつ、ちゃんと歯磨きしてるし大丈夫と
思い込ませていました。
ところが、ある日
突然舌で黒く見える歯を触ると
”穴”があるのです！
過去に一度、穴が開いて
食べかすが引っかかるのを放置した時は、
虫歯がひどくなり過ぎて、
神経を抜いて歯全体を覆う治療を受けたことがあったので、
「えー虫歯で歯にポッコリ穴があいた」とビックリして、
さすがに慌てて歯科医院に行きました。

結果は、虫歯ではなかったけれども
歯が欠けていました。
歯石もたまってきているし、
歯がちゃんと磨けてませんねと注意を受けました。

歯を抜かずに済んだので
ほっとしたのですが、
過去に後回しにして
痛い目に合っているにもかかわらず
なぜ自分はいつも受診を後回しにしてしまうのか？
考えてみました。

なぜ、少しあやしいと思った時に
さっさと受診できないのか？
それは、虫歯になったら自分ではどうにもできないし、
歯を削ったり、痛い治療を受けるしかないと思っているから。　
それは極力避けたいわけです。
そういう不都合な現実には
ちゃんと向き合えない自分がいることに気づきました。

さらに、だから大人になると
定期健康診断があるのだと気づきました。
定期的にわざわざ健康診断を受けなくても、
調子が悪くなったら病院に行けばいいじゃんと
思っていました。
でも、現実には、熱が出たり、痛みがあったり、
日常生活に即支障があれば受診しますが、
そうでなければ、ちょっとぐらい問題ないと考えて、
後回しにしてしまうんですね。
多分、私だけでなく、多くの人がそうなのだと思います。
健診で調べて悪いところが見つかるのが怖くて
健診にも行けないという人もいますが、
早期発見、早期回復です。

そして、これはメンタルについても言えることです。
我慢し過ぎると回復は遅れます。
メンタルの病というと”不治”の病で、
”一生が終わる”と思っている人が多いと思いますが、
それは間違いです。

残念ながら、定期的なメンタルチェックを
アスリート学生さんが受けるようには
なかなかなっていないのが現状です。
でも、自分で気をつけたい人のために
次回からどんな症状や状態に気をつけたらいいか、
書こうと思います。