~するなと言われると余計やりたくなる?
日本の昔話でもよくあるパターン。
「決してのぞかないでください」と言われたのに
のぞいてしまった“鶴の恩返し”
「開けないで」と言われたのに
玉手箱を開けてしまった“浦島太郎”
なぜ「やるな」と言われるとやりたくなる
というより、やってしまうのか?
昼間の失敗やイヤな出来事など
思い出したくないことが
頭の中でループして止められない。
よくありますよね?
これは、「思考抑制の逆説的効果」と言われます。
“思考抑制”とは
「あることについて意図的に
考えないようにすること」で、
これが意外と難しいことを示したのが、
社会心理学者ダニエル・ウェグナー博士の
有名な“シロクマの実験”です。
シロクマについて「考えてはいけない」
と指示されたグループの人の方が
そう指示されていない人たちよりも
頻回にシロクマについて考えてしまった
という驚きの結果が出たのです。
つまり、シロクマについて
考えないようにするためには
一旦はシロクマのことを頭に浮かべる
必要があるので
かえって、考える回数が増えてしまった
という事でした。
では、考えたくないことにとらわれて
頭がいっぱいになってしまった時は
どうしたらいいでしょう?
そのことを“考えないようにする”のではなく、
全く違うことを考える
といいようです。
気分転換が大事ですね。