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誰にも認められなくても、大口をたたこう(自分の中で)

(「苦労自慢」の続きです)


昨日、「苦労自慢」(「忙しい自慢」とも言う)は、苦労話をしている振りをして、本当は暗に「自分はこんなに仕事を任されるほど重要なのだ」とアピールしている人のことを書いた。でもこれは日本特有のもので、少なくてもイタリア人は、自分が優れた人間だとアピールしたいなら、ストレートに自分はこんなにすごいという武勇伝をあることないことがんがん話すという話をした。

が、こうやって自分が「著名なクライアントと仕事をした、こんな大口の仕事を取った、または有名人と知り合いである、女の子にもてまくっている」云々の武勇伝を話したら、本当にイタリアでは他人が「わー、すごい」と思うのかというと、実はそうでもないのである。

派手な自慢話をしたところで、周りもみんな上からかぶせて自慢話をして、結局は誰もお互いの自慢話は聞いていない。つまりは国民総じて「著名な人と大口の仕事をして、有名人と知り合いで、女の子にもてまくっている」わけなので、やっぱり自分のことをまじめにすごいと思ってくれる人はいないのだ。

人間は誰しも周りから認められたい。褒められたい。でも、どんな手を使ってすごいエピソードを話そうとも、人はあなたのことをそれほど高く評価してはくれないかもしれない。なぜならそれは単に、みんなが自分のことが一番大好きだから。でもそれでいいのだ。それなら各々が「自分が大好き、自分は素晴らしい」と思って生きていこうではないか。







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