コロンビアMBA日記 現地就活編

やっと来年夏のインターンのための就活がひと段落してふぅ〜と一息つく朝
明日からまた学校が始まるなんて信じられない

現在コロンビアビジネススクールでMBA取得中のものです。二学期が始まるまでにはどこの会社に行くかわかっている予想だったんだけど、全然違ったな!笑

何から書けばいいかわからないけど、誰かのためになるといいなと思って記憶がフレッシュなうちに文章に米国就活の体験談を残しておこうと思います。まず結果から先に書いておくと、現在の成果としては

1/20の現時点で

50社応募済み
そのうち面接の案内が来た企業が6社(まだこれから案内来る可能性あり)
最終面接まで行った企業が4社
一次面接終了した企業が1社

で、

内定1社(日本の企業)
最終結果発表待ち1社(現地企業)
補欠内定1社(現地企業)
最終面接後rejection 1社(現地企業)

と言う感じになってます。

私のバックグラウンドはいわゆる"non-traditional"と言われ、コンサルや投資銀行のようなバックグラウンドではありません。またグリーンカードを保有していることもコンテクストとして付け加えておきます。

どこから書いたらいいかわからないんだけど、とにかくアメリカのMBA就活で日本のそれと大きく違うなと思ったことはネットワーキングの要素がとても大きいこと。ネットワーキングが大事と言うこと自体はMBAを始まる前から耳にしていたんだけど、自分が想像していたようなcold outreach (LinkedInで闇雲に人に話を聞くなど)とは違って、各企業が用意してくれているネットワーキングの機会をうまく活用してそこからいろんな人とつなげてもらうという流れでした。

私はコンサルをメインに就活していたのでその話をすると、全体的な就活の流れとしては以下

1) 企業がキャンパスに来てKick-off eventを行う 
2) Coffee chat 
3) Invite-only events & case prep 
4) Interview invites
5) Interview 
6) Offer 

以下、ひとつひとつのステップについて説明していきたいと思います。

まず1)のキックオフイベントですが、これは企業説明会みたいな感じで毎日企業がキャンパスに来て会社の説明をしてくれます。1時間プレゼンスタイルの企業もあれば、最初の5分だけさらっと会社の紹介をしてその後は社員と生徒の交流に時間を使う企業も多かったです。だいたいコンサルの会社だと社員さんが5-10人ほどこの説明会に来てくれます。キャンパス内にある大きな会場にテーブルがいくつか用意されていて、各テーブルに一人ずつコンサルタントが立って、周りを10人程度の生徒が囲んでいるというイメージです。想像しただけで私からしたら恐怖なのですが、場数を踏めば慣れてはきます。ここで自己紹介の機会が与えられることもあるし、生徒がひたすらコンサルタントに質問を投げまくるということもあります。むしろそっちの方が多かったかも。でもたまに「じゃあ一人一人30秒で自己紹介してもらえる?」とか言われるので、そういった時用にちゃんと自己アピールできるスピーチを用意しておくのは重要だと思いました。また話した人全員に24時間以内にThank you emailを送るというのも大事で、必ず話を伺った方々にはメアドを聞くようにしていました。

2) キックオフイベントが終わると、次にCoffee chatと呼ばれるいわゆるOB訪問のような機会が与えられます。企業側が公式のコーヒーチャットの場を用意してくれることもあれば、キックオフイベントで出会った人へのThank you emailの中で今度一対一でお話を聞かせてもらえませんか?と言って自分から聞くのもありです。コーヒーチャットと言ってもコーヒーを飲む場ではなく、95%以上がZoom上で行われ、最長20分の間で社員さんにお話を聞き、自分を売り込む場になっています。コーヒーチャットの一般的な流れとしては、

① お互い自己紹介
ここでは2分以下で自分のバックグラウンドを説明する必要があり、意外と時間が足りなくて難しい。
② 質問タイム
社員さんが今やっているプロジェクトであったり、会社の雰囲気であったり、ウェブサイトを見ただけではわからないようなことを質問する場。
③ 締め
「今日はお忙しいところありがとうございました。もしよければ別の人にもお話伺いたいのですが、同僚の方に繋いでもらえませんか?」と言ってどんどん他の人に繋いでもらう。

コーヒーチャットって本当スピードデーティングのような感じで、企業が用意してくれたコーヒーチャットに参加する場合、ランダムな人に会うので合う合わないはありました。もしあーこの人とあんまり性格合わなそうだなと思ってもそこまで気にせず、ありがとうございましたと言って次に進みましょう。

コーヒーチャットが終わったらまたThank you emailを送ります。ここで返信してくれる人もいるししてくれない人もいるしまあひとそれぞれなので深く考えないこと。

コーヒーチャットをしていて疑問に思ったのは、多くの社員さんたちに会えば会うほど自分の評価が上がるのか?ということ。これに関して私個人の意見はノーです。数より、質。

ただ、その質の良い会話をしてくれる社員さんに出会う確率を増やすためにはやはり一定数会わないといけないので根気良く続けるのも大事でした。これ、課題に夜まで追われたり、就活のイベントに出たりしてかなり多忙なMBAのスケジュールの合間を縫ってやっているわけで、自分のキャパシティとタイミングを上手くコントロールしながら進めるのが大変でした。私は9月から12月までコーヒーチャットを続けたのですが全企業合わせて45人の人とお話しました(各企業だいたい3から8人程度)。上手く行くと、コンサルタントレベルの人が「今度はパートナーに会ってほしい」と言ってきてかなり年次が上の人に紹介され、やたら緊張するコーヒーチャットをしないといけなくなる時もあります。

3) Invite-only events & case prep

そうして企業の中で自分のネームブランドを確立させていくと、今度は招待制のイベントに呼ばれるようになります。企業によって、ディナーであったり、Happy Hourと呼ばれる飲み会だったり、ボウリング大会だったり色んなイベントを開いてくれます。もちろん人によって呼ばれたり呼ばれなかったりするので、このあたりでクラスメイトたちがピリピリし始めます。私はこういうピリピリした雰囲気が本当に苦手なのであまり就活に関しては人に話さないようにしてました。私は人と自分を比べて落ち込みがちなのですが、そこでエネルギーを奪われてる余裕はなかったので・・・

もちろんこういうイベントも楽しそうに見えて、全部社員さんに見られていて評価されいているので、心から楽しめたものではありませんでした。笑

アメリカでは外向的でコミュニケーション能力が高い人が好まれる傾向にあり、こういうところで生徒がどのように他人と交流しているのかを見定めているようでした。

また同時期に企業のコンサルタントから「ケース面接の練習をしよう」と連絡が入るようになります。ケース面接はコンサルの面接には必ず入ってくるもので、日本のコンサル面接ともやり方が違い、かなり練習が必要になります。企業の方と練習するだけではなく、2年生やクラスメイトとも練習をし始めます。私はMBAが始まる前に30個、MBA中に25個ケースをやりました。

4) Interview invites
十分な数のコーヒーチャットを終えた後、ついに企業のウェブサイトでインターンの職種に応募し始めます。そして12月中旬になると面接の案内が届き始めます。今年は採用人数がかなり限られているそうで、コーヒーチャットがうまく行って、Invite-only eventsなどにも参加していた企業からそもそも面接に呼ばれないと言うことも普通にあり、精神的に落ち込みました。

今年の採用人数が減っている原因は主に2つで、1つ目はコロナ禍に企業がover hiringをしたこと。2つ目は、コンサル業務の大きな部分を占めるPrivate Equityのdeal数が現在のmacro economic conditionsにより減っており、それに伴い人員削減をしている企業が多くあるためです。2023年にコロンビアビジネススクールを卒業した友達の経験によると、2023年までは、経歴にかかわらず面接の案内がどの企業からも来ていたようですが、去年と今年はかなり企業がselectiveになっており、バックグラウンドがそもそもコンサルか投資銀行の生徒に絞って面接に呼んでいた印象があります。

5) Interview
面接に呼んでいただいた企業との面接。通常1 round of interviewsと言って、1日に3個の面接を受けて終わりというパターンと、1次、2次と進んでいくパターンがあります。どちらのパターンであっても、ケース面接と人物像面接というんでしょうか、behavioral interviewといわれるタイプの2種類両方やらされます。behavioral の方はたとえば、"Tell me about a time you failed. How did you react and what was the outcome?" のような、欧米でありがちの過去の行動からその人のひととなりを評価するパターンの面接ですね。

面接はひとつ30分から45分とかなり短く、時間がどんどん進んでいくイメージでした。ケース面接の場合はもう自己紹介も何もなしに、「Okay let's just dive in」という感じですぐに始まります。behavioralの方は、①面接官の自己紹介 ②自分の自己紹介 ③behavioral questions (2-3個ほど) ④逆質問 と言う流れでした。

6) Offer 
企業によってタイミングは異なりますが、その日にオファーが出ることもあれば、数週間結果がわかるまで待たされるところもあります。

はー4000字も書いたら疲れたのでこの辺で終わりにします。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!



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