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悩みがある?森に行こう【フィンランドにで学んだ健康法】

世界一幸せな国フィンランドに2年間住んでいました。国連SDSNの調査で世界一と言われるだけあって、おしなべて、現地の人たちは幸せそうに暮らしているなあと感じました。

どうして、フィンランド人は幸せを感じているのでしょうか。
教育、寛容さ、社会福祉制度など、様々な理由がありますが、どうしても、外すことができないキーワードの1つが「森」です。

フィンランドの国土の実に73%が森に覆われ、10%が湖や川などの水域となります。森はフィンランド人のお気に入りの場所と言われます。

森には魔法の力が宿っているとも言われています。フィンランド人の魂は、いつも森とのつながりを持っているのです。森の緑は人々の心を鎮め、木々の葉や松葉はサラサラと揺れて音楽を奏でます。フィンランド人は、森の中にいると、心地よさを感じます。孤独でもなく、迷うわけでもなく・・・。森は、安心感とやすらぎをもたらしてくれる、そんな場所です。 夏なら森の中をハイキング。冬ならクロスカントリースキー。ベリーを摘んだり、キノコ狩りをしたり、散歩をしたり、森の中でできることは、フィンランドで人気のアクティビティで、森はフィンランドの日常生活の一部なのです。
Visit Finland

フィンランドでは、小学生くらいから、森の癒しについて学ぶそうです。私のパパ友であるフィンランド人から、「悩みがあったら森に行って、気持ちを落ち着かせる」ということを授業のなかで教えてもらった聞きました。

家からの景色と音

私たちの生活していた家も森に囲まれ、大きな窓からは季節の移り変わりや、鳥の鳴き声などが聞こえていました。子どもがよく、窓の外を眺めながらぼーっとしていたのを思い出します。雰囲気が感じられるので、音も聞いてみてください。

日本でも「どうぶつの森」、流行っていますよね。バーチャルですが、コロナで疲れを癒してくれているのだと思います。われわれには、「森」によって癒される感覚が備わっている気がします。

森の癒しについては、感覚的な話だけでなく、最新の科学では、自然に触れる時間をもつことで、創造性と幸福感が高まることを説明しています。

例えば、NATURE FIXという本のなかでは、次のような森の効果とその活用の仕方について、科学的に説明しています。

・1ヶ月に5時間、自然のなかで過ごすと気分が良くなり、ストレスが軽減
・1回あたり30分, 週2回を公園など木々の下で過ごせばいい。
・あるいは、1ヶ月に2,3回、都会から離れ田舎に行く(携帯はオフ)
具体的には、
・大自然に触れ、畏敬の念を抱くようにする。
・ハイキングや森林浴にでかける。
・緑が豊かな大きな公園、浜辺でリラックス
・庭、観葉食物、街中の公園で一息ついてリラックス

また、森の中に入ることで、高血圧が改善されること、臓器の機能が改善されることまで報告されています。

“The results of joint studies made with the Japanese are indisputable. When people were taken into the forest, a decrease in blood pressure and pulse, a reduction in muscular tension and an increase in the activity of the parasympathetic nervous system were observed in the measurement results.”「日本人との共同研究では次のような明確な結果が示されています。人々は森に入ることで、血圧と脈動が改善し、筋肉のコリや副交感神経が優位になることが、計測されました。」

いかに自然のなかで過ごすことが身体に良いか、逆にいうと、自然のなかで育ってきた人間にとって、都会の全く自然がない生活を送ることがいかに、身体に悪いのかということが分かります。

フィンランドのように5分歩けば、森や公園があるような環境ではなくても、いつもの生活の中に、少し自然との繋がりをとり入れることを心がけることで、大きな効果があると言われています。

・公園を通ったら、少しベンチで座ってみる
・家族と一緒に公園でお昼ご飯を食べる
・自転車でサイクリングに出かける
・家に観葉植物を置いてみる

コロナで疲れている今、そして、ソーシャルディスタンスを取らなければならない状況だからこそ、癒しとして森や自然との繋がりを取り入れるのは、どうでしょうか。

参考になれば幸いです。

Cover Photo taken at Forest, Otaniemi, Espoo, Finland






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