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本物の英語を身につける最短距離【世界3カ国で駐在・留学して感じる】10年前の自分に伝えたいこと

英単語を覚える、多読をする、英語ニュースを聞く、ありとあらゆる英語に関する勉強法があります。これらを頑張っても頑張っても、なかなか英語を自由に使えるようにならないことってよくあると思います。

実は、あることをする前に、これらの情報をやみくもに実践するのは遠回りな方法なのです。

私は20歳を超えるまで海外経験がなく、幼少期からの特別な訓練も受けていませんでした。それでも、学部を卒業してから、独学で英語を学び、2カ国に駐在し、イギリス人・オーストラリア人・フィリピン人・南アフリカ人とチーム唯一の日本人として、プロジェクトマネジメントをしていました。2019年、欧州で修士号も取得しました。

もし、10年前の私にアドバイスができるとしたら、1つだけ伝えたいことがあります。これを読むことで、英語を使って仕事、留学、異文化コミュニケーションができる近道になると思います。

前提:どうして、英語を身につけたいのか

そもそも、どうして英語を身につけたいと思うのでしょうか。
海外で友人を作りたい、留学をしたい、外資系に転職をしたい、その理由は様々だと思います。私の場合は、海外の人間性や文化など多様性に触れてみたかったからです。

留学、友達作り、海外での仕事、いずれにしても、英語を学ぶ目的は、世界での様々な体験を味わうために集約されるのではないでしょうか。

そう考えると、英語それ自体は、あくまでも手段でしかありません。

手段というのは色々あります。例えば、外国人の友人がほしいのであれば、筋トレを頑張ったり、一芸を身につける。海外で仕事をしたいのであれば、専門スキルを身につける方が早いかもしれません。

では、色々な手段があるなかで、どうして、英語を使えるようになりたいのでしょうか。英語を使って、本質的にしたいことは、相手と上手く「コミュニケーション」をとることではないでしょうか。

とても当たり前のことのように聞こえますが、コミュニケーションをとれるようになるという視点に立つと、英語の身につけ方が完璧に変わります。

英語を身体化させる

コミュニケーションをとれるようになるためには、身体化する必要があります。英語の勉強は、学校で、算数、理科、社会といった科目と同列に取り扱われます。でも、むしろ、スポーツや音楽と似ているのです。

だから、単語帳をひたすらにノートに書き出していても、永遠に英語を会話することはできません。

逆に、帰国子女の方など、単語や表現を全く覚えていなかったとしても、幼少期に英語の感覚を身体が覚えていて、すぐ英語を話せるようになることがあります。

つまり、「身体を英語の感覚に馴染ませる=身体化」する必要があります。

日本語に置き換えて考えると、会話の途中で、相手が言うことがなんとなく分かってしまいませんか?それは、会話の中で相手が言うことを予測して、聞いているからです。

バスケットボールの選手が、目をつぶったままシュートを入れることができるような感覚で、日本語の場合は、幼少期に身体化していて、ほぼ無意識にでも会話ができる状態です。

どうやったら、日本語のように、英語を身体化させることができるかという視点で考えると、どんな英語の勉強法がいいのでしょうか。帰国子女や幼少期に英語を学ぶことが、最大の利点になるのはこれが理由です。

それでも、私のように海外経験が一切ない状態から、英語を身体化させる事は可能です。むしろ、身体化させることを最初にしなければ、単語帳や英語ニュースをやりまくっても、絶対に英語を身につけることはできません。

英語は生きていくのに必須だと脳に錯覚させる

純ジャパが英語を身体化させる唯一の方法が、英語は生きていくのに必須だと脳に錯覚させることです。

日本で日常生活を送っていると、正直言って、英語を使わなくても生きていけます。想像してみてほしいのですが、海外にたった1人の日本人として生活をするならば、一気に英語力が伸びるはずです。それは、英語を使わなくては生きていけない状態であるため、脳が英語はサバイバルするのに重要だと考えるからです。

日本にいながらでも、英語は生きていくのに必須だと脳に錯覚させることはできます。こんな話を聞いたことがあるかもしれません。「とある人が山小屋にこもり、2週間立つとドイツ語が話せるようになっていた」話です(うろ覚えですが、確かこんなような話だったと思います)。

英語を身につけたいと考えた時に最初にやるべきことは、単語帳をひたすら読むことや、英語ニュースを聞き流すことではなく、英語を徹底的に脳が、生きていくために必要だと思う訓練をすることです。

1つのキーワードは五感をフルに活用することです。
口・耳・身体。極端な言い方をすれば、聞きながら、話しながら、歩きながら、英語を練習していきます。

方法は色々あります。例えば、日常生活で使っている全てを英語に変える生活を2週間送る。スマートフォンの設定を英語にし、日本語で友人とは会話をしない、目の前に見える全てのものや、思考も全て英語にする。

ここまで極端な方法ではなくても、好きな趣味に関することを徹底的に英語で学ぶ。NBA(米国のプロバスケットボール)を英語で観戦し、口をついて実況をできるようにする。無料で公開されている仕事のオンライン動画を見て、スピーキングして概要を話せるように勉強する(ivy league free courseで検索すると、米国の一流大学の様々な講義が無料で受けられます)。

このように、スポーツを始めた時に、そのスポーツが身体に染み渡るように練習するかのごとく、英語を練習することを最初に徹底的にやることが一気に英語力を高めます。

もう1つ理由があって、英語が身体に染み着き始めてから、他のいろんな人がオススメしている単語帳、海外ニュース、リスニング教材などを本格的に始めると、スポンジのようにどんどん入ってきます。

サッカーで、リフティングがすごく上手になった選手が、シュートなどを始めると急激に上手くなるような感覚です。

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詳細な学習方法については、個人の趣味や性格によって異なりますので省略しました。お役に立ちましたら幸いです。

Cover Photo at Agueda, Aveilo, Portugal






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