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#異文化カルチャーシェア活 ~扉が開いていたら飛び込んでみる

ありがたいことに、「異文化カルチャーシェア活」という企画のバトンを受け取りました。バトンを渡してくださったのは、風の子さん。

風の子さんは、ドイツ、ベルリンにお住まいで、絵本レビューを発信してくださっています。独自の視点が興味深く、いつも楽しく読ませていただいていました。そんな風の子さんからバトンをいただけるのは、たいへん光栄です。

風の子さんの記事を読ませていただき、「言語によって人格が変わる」という記述を見たとき、なんだかとても共感を覚えました。

私は、現在日本に住んでいて、月に2回開催される社内有志による英会話クラス(しかもさぼり気味)以外、外国語を話す機会はありません。ですが、学生の時にアメリカに留学していたときのこと。その時のことをふと思い出しました。英語で話しているときは、日本語で話しているときと、全く違う人格になるような気がしています。

今回は、「異文化カルチャーシェア活」がテーマなので、異文化で暮らしてみたときのことを少し書きたいと思います。

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高校を卒業して数年間、私はアメリカの大学に通っていた。高校の頃によく観ていた、アメリカのテレビドラマ「フレンズ」のような生活を夢見ていた。でも、私はもともと人見知りで、決して社交的とはいえない性格。そんな人間が、アメリカに行ったからといって急に変われるわけでもなく、なじむためには結構苦労した。

お金の節約のため、英語の上達を目指すため、友達づくりのためなどの理由から、2人部屋の寮に住んでいたのだが、最初にルームメイトになった子は、なぜかいつも部屋にいなかった。彼氏のところに泊まっているようだった。

1人で悠々自適に住むことができてラッキーと思う反面、英語で会話できる友だちがなかなかできず、当然英語も上達せず、焦っていた。どうしたら、もっと英語がうまく話せるんだろう。どうしたら友だちはできるんだろう。そもそもどうやって友だちってつくるんだっけ? どんどん負のスパイラルに陥り、気持ちは縮こまっていった。

でもそんなある日。ちょうど自室を出たとき、向かい側の部屋のドアが開き、中から出てきた子と目が合った。名前はアンジェリカ。彼女はこういった。「今日、ルームメイトがいなくて退屈なんだけど、ちょっと話さない?」

え、どうしよう。一瞬の間にたくさん考えた。迷った。ほぼ初対面の子と英語で話が続くだろうか。「今忙しいから」「これから予定があって」などと断ることはできたけど、私は思い切って「OK」と言い、おそるおそるアンジェリカの部屋に入って行ったのだった。

もうずいぶん昔のことなので、何を話したのかは忘れてしまったが、時間がたつのを忘れ、かなり長い時間、アンジェリカと話し込んでいたことはしっかり覚えている。楽しかった。

その後、アンジェリカのルームメイトのジェニファーとも話せるようになり、彼女たちの隣の部屋に住む数学の苦手なアナの宿題を手伝ったりするなど、あっという間に交友関係が広がっていった。

あの日、アンジェリカが声をかけてくれたおかげで、私の留学生活はやっと楽しいものになっていった。あの時、誘いを断っていたら……。今でもあの分岐点についてたまに考えることがある。私の留学生活は、まったく別のものになっていただろう。

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日々の生活の中で、うまくいかなかったり、自分ではどうしても打ち破れない壁があるときはある。でもいつか必ず、きっかけは訪れる。と私は思っている。ドアが開いて光が差し込んだときに、思い切って飛び込むこと。それが、私にとっての異文化でのサバイバル術だった。

大人になると、さまざまな理由から、二の足を踏んでしまうことがあるし、きっかけのドアが開いていても気づくこともできなくなってしまったりする。でも、チャンスを逃さないアンテナと、飛び込める勇気はもっていたいなと思っている。

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と、ここまで書いてきて。ちゃんとお題に沿ってかけているか不安になってきた。

◎【オススメマイカルチャー】
本でも、漫画でも、音楽でも、映画でも、考え方でも、推しの人物でも、なんでもいいです、ご自身が薦めたいマイカルチャーをnoteに書いてください!表現や書き方は、もちろん自由です!

・~7月20日まで。
・チェーンナーさんの記事を埋め込む
・#異文化カルチャーシェア活 を入れる
・バトンを渡す方は最大2名まで。バトンを受け取っても次の方に回したくないときは、チェーンナーさんに返して大丈夫です。

な、なんと、7月20日まで。今日までだ!
バトンを渡せなくてすみません。アンカーということで。チェンナーさんにお返ししますm(__)m

楽しい企画をありがとうございました!

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