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ストーカー被害の話②

いつものように仕事をしていると、50代ぐらいの男性が何かの手続きに来た。

最初は何の手続きだったかも忘れてしまったけれど、確か初めて応対した時、手続き用紙に書かれた私の名前(フルネームが記載されている)を見て

「〇〇さんっていうんだね…」

と下の名前を呼んできたのだけは鮮明に覚えている。

それ自体は普通のことかも知れないが
(いや、普通じゃないな)
少しだけ嗅覚が働いた。
【この人ヤバそうだな、、】と。


それからも料金を払いに来たり
プランを変更したりと
1ヶ月に2〜3回会うことが続いたある日

バイト帰りに近くのスーパーに寄ると
そのおじさんと偶然出会ってしまった。


当時の1人暮らしのアパートは勤務先の携帯ショップから徒歩10分もかからない距離にあり
その中間地点にあるスーパーをよく利用していたのだが
ご近所さんがよく来るショップだった為
お客様とそのスーパーで会うことは珍しくなく、おじさんと目が合ってしまった為ペコっと会釈して帰宅した。

それからも何回かスーパーでおじさんに会う事はあったが気にも留めず…

ただ会う時はいつもスーパーの中ではなく
外の駐輪場などで突っ立っていたので少し不思議には思っていた。

それから数日、そんな事も忘れていた頃
ちょっと急展開なのだけれど
朝出勤しようとアパートの外に出ると…

そのおじさんがアパートの前に立っていた。
朝8時半頃。


今ならこの時点で、相当おかしいでしょ!
と気付くのだけれど
まだまだお子様だった当時

『もしかしてこのアパートに住んでるのか?!』
『それとも知り合いでもいるのか?!』
と混乱しながらも、とりあえずまた会釈して出勤した。

でもやっぱりなんか変だ、と出勤後すぐに
ギャル姉さんAと店長に世間話程度に報告。


最近スーパーでちょくちょく会う事。
今日は家の前いたことを伝えると
2人はかなり動揺して心配してくれた。
大人はそりゃ動揺するだろう。


特にギャル姉さんはかなり怒っていて

『それは変すぎる』
『次来たら私が応対するからあんたはすぐ下がりな!』

と惚れ惚れするような事を言ってくれた。

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