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依存とあげ鑑定の関係性

占いの嫌な所と言えば、依存です。

依存はなんでも問題になります。

アルコール依存、セックス依存、恋愛依存、薬物依存などがあげられますが、占い依存もその一つです。

何故依存するのかは、その人それぞれ理由が異なりますが、要は心の中に「人に甘えたい」という気持ちが存在するからです。

人は一人で生きていますが、一人では生きていけません。矛盾ですよね?
人は一人で自分の人生を歩んでいかなければいけませんが、それを他の人におぶってもらったり、あたかもその人になったかのように思い込んでしまう人もいます。

依存する人を私は否定はしません。なぜなら人には必ず甘えが存在するからです。

自分に自信が無かったり、ショックな事があって、気持ちが下がっていたりすると、依存しやすくなります。

そして、依存しやすい体質の人も予め決まっています。

人は何かしらの小さい依存を継続し、存在してます。

携帯、パソコン、電気、お金、生活の中でも依存しなければ生きていけないものがありますよね。

要は、依存は日々の生活にあるという事です。

長い前置きを書いた理由は、依存は悪くは無いという前提で今から占いに来られるお客様が何故、占いに依存するのか?という事を書きたかったからです。

占い師になってみると、占いの売り上げを上げてくれるのは、常に占いに来てくれる常連さんです。

常連さんは毎日の方、週1の方、月2回ぐらいの方、物事が動く時と、全く動かなかったときと間隔は様々です。

「8日に連絡があるようです」というと、その日までは待ってみようと普通は思いますが、その8日になる前に、又いらっしゃいます。

その間隔は日に日に狭くなり、最終的には、毎日になります。

そこで、占い師側は思うのです。
「毎日占ったとしても結果は変わらないでしょう」と。

でも、占い師側は仕事としてお金を貰っていますので、お金の為に依頼を受けてしまう方がほとんどです。

でも、これが依存の始まりですし、あげ鑑定に繋がってしまいます。

何故なら、このお客様は現実を受け入れられないだけで、いい結果が出るまで満足せず、物事が動くまで待てないせっかちな方です。

自分の思い通りに人生を進めたい、相手を思い通りにしたいという欲望が強めの方です。

ですから、それを占い師は感じ取ってしまい、その人が求めているであろう答えを出してしまい、目の前に出た結果が悪くても、いい雰囲気に答えてしまいます。

これがあげ鑑定になります。

依存は依存する側どうしが存在して成り立ち、自分は依存していないわ!って思っていると思いますが、「お金」に依存していますよね。

お客様が依存いているのを知っていて、でも集客が必要で、お金がもらえるから受けてしまうんです。

これは依存です。

ですから、共依存なのです。

共依存があげ鑑定に繋がり、最後には、結果が悪くなったと、相手のせいにしてしまうのも、依存の嫌な所です。

依存する人、している人は必ず人のせいにするのです。

それは自分の意思ではないからと、逃げているのです。初めに書いた「甘え」が原因だからです。

この依存しやすい性質を持っている方に多いのは、幼少時期の環境にあると私は思います。

遺伝子も遺伝も関係はしていますが、同じことですね。

要は親からの愛情が足りなかった事や、与えられるはずの事が、その年齢で与えられなかった為に、不足に感じてしまい、自分だけどうしてそうなるのかと嘆き、その状況にした近しい人のせいにして、恨んでいるからです。

憎しみは、何も生まず、そこから成長も止まります。
見た目は大人になりますが、不足した愛情や、甘えられなかった時期の反動が恋人に出てしまったり、お酒に出てしまったりと、依存に繋がります。

確かにこう聞きますと、被害者です。
とてもかわいそうですよね。

でも、このかわいそうな自分を癒したり、励ましたり、認めたり、愛してあげるのは、他の誰でもなく自分しかいない事に気が付いていません。

恋人は奴隷ではないですし、母親でも父親でもありません。
物でもありません。

自分で自分を癒す事が先決なのです。

ただ、これらを理解するには、沢山の経験と、ある程度の年齢にならないと分からないので、占い師側が説教しても何も変わりません。

ですから、占い師が依存してくるお客様にしてあげられる事は、キャンセルする事だけなのです。

依存する方は自分で占いに来る間隔をコントロール出来ません。
ですから、占い師がキャンセルや拒否をする事により、間隔を保てるんです。

その結果、あげ鑑定もしなくて良いですし、毎日同じ事を繰り返し占わなくて良いのです。

間隔は人間関係に必要で、人と人の距離はとても重要です。自分で人との間隔を取れるようになるには、訓練が必要ですから、その方がその事実に目を背けず、自分で人との距離を保てるようになるまで、こちらは待つしかないでしょう。

占いで助言は出来ますが、人を変える事は出来ません。
そして、人を変えてもいけません。

その人の人生は予め決まっており、変える事は出来ません。
その人が実際に現実に目を向けて、それを実際に体験し、成長する事でやっと考えが変わります。

ですから、自分が神様でもないのに、人を救えるだとか、変えられるとか思ってもいけません。

その人の成長を妨げてもいけません。

依存はとても大きな問題であって、そう簡単にはなおりませんので、もし、占い師になって、依存してくるお客様に困ったり、自分が何か意図しない結果を相手に伝えてしまったり、お金の為に、同じ事を占ったりしているのであれば、相手の為に、キャンセルしてあげてください。

きっと依存している最中であれば、キャンセルした事により、相手は怒ったりするかもしれません。

他の占い師に依存するかもしれません。

でも、それしかその依存している人の為に出来る事は無いのです。
皆さんもきっと、心が痛いかと思いますが、占い師にとって、依存とは隣り合わせであり、敵である事を認識しましょう。

依存は何も生まないのです。

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