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無理しないで、それやめていいんです【放下】

始めてしまった事をやめるのは勇気が入りますね。
コツコツと積み上げてきたものには、かけがえのない価値を感じると思います。
やめることで他者に迷惑かけたり、呆れられたりするかもと考えるかもしれない。
けれどそれは、今のあなたにとってまだ必要ですか?

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お釈迦さまが悟るまでには6年の修行期間があったとされています。
それには3ステップあって
①師のもとで瞑想三昧(瞑想だけじゃ悟れないな…)
②仲間と共に苦行三昧(あれ?苦行でも悟れなくない?)
③仲間と離れて一人木の下で禅定(この苦楽を離れた中道こそ悟りへの道だ)
こうして悟っていくわけですね。

ここで重要だったのが「手放すこと」です。

【放下】

物質的なもの、人間関係、さらには自分自身の思考や感情に対する執着を手放すこと


「執着」というと何か欲望のようなものに対して持つというイメージがありますが、それだけではありません。

自分自身が苦しいと感じている習慣
持っていないと不安になってしまう物
「こうでなきゃ」自分を支えていた概念
嫌われたくないために繋いでいる関係
アイデンティティとなる役割や称号

などなど、自分にとって「無ければ成り立たない」と思っているものを、無意識で握りしめていることがあります。
必要な環境や人や物質は日々変わっていくのに、それを認めたくない自分がどこかにいる。

手放さないと次のステージに進まない、続けることが苦しみだとどこかで気づいている、けれど変化することが怖くて手放せない、苦しくても今の安全な状況を守りたい…
誰にでも起こっている葛藤ではないでしょうか。

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お釈迦さまは苦行をやめられるとき、仲間たちから軽蔑されました。
「彼は堕落してしまった」と。
大切な仲間の信頼を裏切るような形になったとしても、たった一人で別の道を歩まれることを決めたのですね。命すら危険にさらすその決意や勇気は、相当なものだったのではないでしょうか。誰にとっても「手放す」ことは怖いのです。
それでもお釈迦さまは「自分に必要な道」を覚悟して進まれました。
結果、自身が求める悟りを得ることができたのです。

私たちも同様で、やはり変化の時には周りから非難や否定をされることがあります。(それは自分が自分を非難し否定していることの現れなのですが)
しかしそこで「他人軸」においてしまうと自分の人生のための道を歩めない。
他者のため、他者のせい、にして諦めてしまうと後悔や自己不信を生みます。
自分にとっての最善を選び、自分を裏切らず、自分のための道を進むことで、ゆくゆくは確固たる「自分軸」を得て、誰にも恥じない誇らしい人生の軌道に乗ることができるのです。

自分の心の声に従うことを恐れないでください。
自分の心を信じて願いを叶えてあげてください。
手放すことを恥じず恐れず自分のために選択してください。

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ちなみにお釈迦さまは悟ったあと、まずその五人の仲間たちのところに戻りました。仲間たちは立派に悟った彼の姿を見て、すぐにその教えを実践し同様に悟っていきました。

他者の意見を取り入れて迎合していては、自分自身が望むものは得られなかった。
自分にとって必要なものを選び、手放す勇気があったからこそ本当に欲しいものが手に入ったのです。


このようにね
「自分で手に入れたものを他者に与えられる」のです。
そして世界が必要とするのは、あなただけが手にできる「それ」です。

あなたが目指す「それ」は何ですか?
選び取った「それ」で世界を幸せにしてね。

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