131.ソウルコーチへの道 ep.9 心すら乗り物
ソウルコーチのモニターセッションは、クライアントと共に、グラウンディングをするところから始まる。
グラウンディングというのは、肉体と、心と、魂が、それぞれ存在しつつ、コンタクトをとりあえるゾーンではないかと、感じるようになった。
(いっしょにいる)
という感覚。
散らばっている意識をいったん、頭の中に収め、上から順番に、ていねいに肉体を感じていく。
それは、
(つながっている)
ことを思い出させてくれる。
筋膜で。血管で。神経で。細胞で。体液で。呼吸で。
ひとりぼっちの細胞なんかいない。
ていねいに、身体をスキャンして、硬くなっているところ、ちぢこまっているところに、ただ、呼吸を贈る。
(出てきていいよ)
(いっしょにいるよ)
(だいじょうぶだよ)
ハートのエネルギーを感じること。
骨盤の中を感じること。
ハートと骨盤のエネルギーが繋がると、上半身と下半身に、循環が始まる気がする。
丹田を意識して、中心が通ると、立っているだけで、(今)を感じる気がする。
かかとの前あたりを意識したとき、そこをめがけて、錘のように、すとんと落ちていく感覚。
歩いてみると、もっとわかると思う。
丹田を感じることの体感。
一歩ずつ、体重を預けることの体感。
預けていい、という「信頼」
からだの片側に体重を預けることすらできなくて、だれかを、まして自分を信頼することなどできない。
歩く。重心を移す。
身体の中に起こる緩急。めりはり。その心地よさ。
信頼すると同時に、信頼され続けている。
その体感。
〈今を生きる。ここに生きる〉
つながることができる今を、特別な何かではなく、立つことや、歩くことで、体感できる。
全身が右足を信頼して大地とつながり、左足を信頼して大地とつながる。
信頼すること。信頼されること。今につながること、軸が通ることを、からだが学習している。
立つことで、自分とつながる。
歩くたびに、軸が深まり、今を感じる。
歩くたびに、繋がり続ける。
〈わたしはここに生きています〉と。
肉体と心は、共にあるもの。
そして、心が老い、からだが病み、肉体という乗り物がこの世での役割を終えても、影響を受けない高次な存在がある
雲の上の晴れ間のように、何ものにも影響されず、大丈夫なもの。
心すら乗り物なのだと、気がついた。
グラウンディングは、肉体と、心と、魂が、コンタクトをとりあえるゾーンだと、感じている。
魂の望みを生きるために。
浜田えみな
ソウルコーチ認定のためのモニターセッションでは、セッションの前に10分ほど、グラウンディング誘導をさせていただきます。
6月よりモニター募集いたします。
これまでの「ソウルコーチへの道」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?