133.ソウルコーチへの道 ep.10 愛と感謝と歓びの循環
ソウルコーチと一緒だから、行ける場所がある。
体感は、魂の記憶。
真実の証。
***
Class9開始前に、私たちのグラウンディングを見てくださっていた綜海さんの、
「横に広げて。下の意識を広げて」
という言葉を聴いて、はっとした。
〈丹田を意識すること〉、〈中心軸を通すこと〉、〈足裏をしっかり根付かせること〉、〈本質に繋がること〉を意識するあまり、グラウンディングの時のエネルギーの流れが、縦方向に収束していて、骨盤の内部をもっと感じることや、その豊かさと広がりを味わい、旅をするような感覚を忘れていることに気がついたからだ。
綜海さんから教えていただいたグラウンディングのプロセスに、
「〈ハートと骨盤のエネルギーを繋ぐ〉と、意図する」
というものがある。
そのときに、イメージしていたものを思い起こすと……
ハートのエネルギーは、胸郭に制限されることなく、大きくふくらんでいる感覚なのに、骨盤のエネルギーは、骨盤の形のままだった。
仙骨や、子宮や、卵巣や、骨盤内に包括されている生命エネルギーを、自分なりに感じているつもりでいたけれど、実際には「体感」できていなかったのだと思う。
だから、
「横の広がり」
という言葉を聴いたとき、
(そうだ、もっと、広いんだ!)
(もっと、豊かなんだ!)
(温度は? 質感は? 五感で感じたらどうなる?)
ということが、いっせいに覚醒してきた。
それから後は、骨盤の内部の広がりに意識を向け、包まれ、味わい、感じながら、どんどん旅をするような気持ちが生まれてきた。
すると、どんなことが起こったか?
(突然、女性的な装いをしたくなった!)
フリルやドレープ、リボン、フラワー柄、ピンク、フレアスカートなど、甘めのアイテムに対する憧憬が、どっと押し寄せてきて、それ以外の服を着たくなくなった。
次に、
(エロくなりたい!)
という気持ちが芽生えてきた。
一度も体験したことのない世界だからだ。
今まで、「エロい」と言われたことがない。
最初は、コスプレみたいに、ちょっと演じたい、というような興味だったと思う。
ところが、受講生同士でやる宿題セッションで、クライアントをしているとき、[人生」のことについて話をしていたら、残り4分くらいになって、突然、
「セクシャリティを開放したい」
という言葉が、口から飛び出してきて、驚いた。
男女の子どもを一人ずつ自然分娩し、母乳育児を体験し、〈ほんとなのかな?〉って思っていたことを体験できた。
妊娠すること。胎動を感じること。破水すること。陣痛とともに進むこと。出産すること。おっぱいが出ること。
女性の身体の神秘を体験できたら、それ以外は関心もなく、欲望もなく、ほかにやることがたくさんあり、やりたいこともたくさんあり、不自由は感じないまま、現在に至っているが、
(それでいいの?)
という気持ちになっていた。
女性の身体特有の機能は、いちおう動作確認できた。でも、
(未開拓の部分が、まだ残っているのではないか?)
という気持ちが、もやもやとふくらんできたのだ。
タイムリーなことに、ソウルコーチの宿題セッションをする機会に恵まれたので、連続してコーチに聴いてもらうことができた。
〈もやもや〉をひもとき、自分の言葉を、自分で聴く。
両親のこと、思春期のこと、学生時代のこと、社会人になってからのこと。
結婚し、出産し、母になり、長女が成人になろうとしていること。
安心・安全な空間で、肯定的に聴いてくださるコーチの前で、話を続けていると、意図しなかった言葉が生まれてくる。
コーチからの質問によって、ひらめきが訪れる。
ソウルコーチのセッションは、他者との境界線をホールドしつつ、〈いっしょにいる〉空間をコーチが創ってくださり、その調和の中で、自分ひとりでは行けない世界を、体感できる。
宿題セッションは3人で行っているので、クライアントの時はもちろん、コーチをしている時も、ウィットネスをしている時も、気づきと癒しが起こる。
宿題セッションに1度参加すると、3回連続コーチング。
宿題セッションに3度参加すると、9回連続コーチング。
(9回連続コーチング!)
だから、変容が早い。
そのことを体感した。
***
1度目のセッションの最後に、
(セクシャリティの解放をしたい)
と感じたとき、思い浮かべていたのは、なんと「ベリーダンス」だった。
私が訪れたことのある数少ない海外の国の一つがエジプトで、実際にショーを観たからかもしれない。
ところが、2度目のセッションの最後に感じたのは、私が母親として、あるいは女性として、〈19歳の長女と、どんなふうに女性性に向き合っていこうか〉ということだった。
(エロスとセクシャリティは、いずこに?)
そして、コーチが聴いているという「ハワイアンミュージック」を、私も聴きたくなり、検索する中で、「フラを踊る女性の動画」に出逢った。
(骨盤が、めっちゃ動いてる!!)
まず驚いたのはそこだった。
ドレスの下の骨盤のムーヴメントに、目が釘付けになった。
〈祈りだと思った〉
〈賛歌だと思った〉
〈言葉だと思った〉
フラを間近でじっくり観るのは初めてだった。
よい動画に出逢えたのだと思う。
知識がなくてもわかった。
〈その女性がつながりあっていること〉
〈愛と感謝と歓びの循環の中に在ること〉
空や、雲や、風や、花や、草や、木や、光や、大地や、宇宙や、精霊や、神様や、存在する何もかもと共に。
また、時空を超えて、その土地にいる祖霊のようなものとも、対話をしていると感じた。
手の動きも、腰の動きも、足の動きも、まなざしも、呼吸も、すべてが、言葉だと。
(これだ!)
と思った。
私がやりたいこと。
フラに象徴されているものを、創造したい。
あふれたい。
つながりたい。
つたえたい。
感じたい。
太古からの祈り。
大いなる存在への畏敬。
継承されるもの。
愛。祈り。循環。
(YES! YES! YES!)
この体験を、昨日の宿題セッションで、コーチに伝えることができた。
コーチは、フラに感じたエネルギーを、〈骨盤の中に感じること〉を提案してくださり、いっしょに感じてくださった。
〈愛の循環〉
骨盤の中に、王国が生まれた。
ソウルコーチと一緒だから、行ける場所がある。
体感は、魂の記憶。
真実の証。
ほかほかと、頬が上気して、じぶん温泉かけ流し。
浜田えみな
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