「話さない」のではなく「話せない」子とのオンラインレッスン 【場面緘黙症】
少し前の記事で、オンライン授業で生徒が反応しない時の対応方法をご紹介しました。
ただ、上記の記事のように、こちら側が話しやすい環境を作っても、生徒側に環境を整えてもらっても、「話せない」「反応ができない」という場合があります。
それは、「場面緘黙症」を持つ場合です。
場面緘黙症とは?
場面緘黙(かんもく)症とは、「家などでは問題なく話すことができるのに、学校や職場など特定の社会的な場所では話せなくなる」という状態が続くことを指しています。
「わざと話さないのではないか」と思われることも多いのですが、「話せない」のです。育て方のせいや、やる気のせいなどでは決してありません。
なので、無理に話させようとしたり、反応がないからといって指導することは避けましょう。
オンラインレッスンでの対応
場面緘黙症を持つ生徒さんを担当することになった場合、まずは生徒からの発言に依存しないようなレッスンを心がけると、やりやすいようです。(もちろん、まずは保護者の方と色々話し合ってみてくださいね!)
1. 生徒の手元がよく見えるような環境を
長いこと教える仕事をしていると、ペンの動きや書く速さで、生徒の理解のレベルを測ることができますよね。
それを上手に利用して、書画カメラや、iPadでの画面共有などで生徒の手元がはっきりと見えるように、保護者の方と相談して、環境を整えてみましょう。
2. 「スタンプ」の機能を上手に使おう
ZOOMやスカイプなどのレッスンでは、スタンプを送ることができますよね!これを使わない手はありません。(場面緘黙症には個人差があるので、これも難しい!という子もいます。くれぐれも無理強いはせず!)
例えば、
説明でわからないことがあったら→ハートのマーク
「はい」と答えたければ→拍手のマーク
などなど、事前に決めてみても良いかもしれません。
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場面緘黙症があると申告された場合は、無理に話させようとしたり、反応がないからといって指導することは避けるようにして、生徒からの発言以外でコミュニケーションを取れるように保護者・生徒・先生で工夫を重ねつつ、心地よく学力を伸ばす環境を作れると、良い結果につながると思います。
ではまた!
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