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深呼吸の必要

なんとなく漠然と、きついなあ…と思いながら歩いていた帰り道で思いきり吸った空気が、すっかり秋の匂いだった。
気づかないうちに、なんて言ったら大げさだけど、ちょっと油断していたら大好きな秋がもうやってきていた。
それはそうか、もう10月になるんだなあ。

県の名前にもなるくらい、秋の田んぼが美しい環境で育って、ずっとずっと秋が大好き。
夜が長くて、時間もたくさんあって、切ない空気も相まって、昔から秋はおせんちに物事を考えがちだったなと思いだす。

なにかこれって決定的なことがあるわけじゃないけど、なんとなくうまくいかない感じがして、なんとなくしんどい。
深呼吸して、たくさん秋の空気を吸ったらそんな気持ちがあふれてきちゃった。

自分の実力とか、能力とか、感性とか、全部ぜんぶ過信しすぎてる結果なんだけど、あまりに無力すぎて、自分にできることが少なすぎて、すぐにどうしたらいいのか分からなくなる。
やーめたって思考停止して、その場を逃げるのはできるけど、あとから「なんであんなことしたんだろな」ってしんどいのは自分なんだよな。

誰かが答えを持っているわけでも、正解があるわけでもないけど、「よりよさ」は常に自分の中で問い続けていけたらいいなと思う。

大好きな秋の夜長に、うつうつとした文章を書いちゃったけど、ちょっとすっきりしたな。
また明日からも、たくさんたくさん息を吸って、頑張らないと。

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