見出し画像

スピーチ上手になる【挨拶原稿作成のコツ】

私の上司は、多くの社内外イベントでスピーチをする機会があります。
その原稿を執筆するのが、秘書としての私の仕事のひとつです。

今回は、私が心がけている「挨拶原稿作成のコツ」をご紹介します!


情報収集の重要性

スピーチ原稿の執筆において、情報収集は非常に重要です。
新聞やニュースのチェック、社内の広報部などとの連携を通じて、原稿に取り入れられるトピックをストックしておくことが欠かせません。

また、私のように上司に代わって上司の挨拶原稿を執筆する場合なら、上司が発言や考え方、身の回りで起きた出来事に日頃から注目し、メモしておくことも大切です。
上司自身の言葉や経験を原稿に取り入れることで、より印象的なスピーチを作成できるからです。

日頃から情報収集してメモをしておく習慣をもちましょう。

原稿執筆時の注意点

原稿執筆時に注意すべきポイントは次の3つです。

1.情報の確認
誤った情報の発信は信頼性を損なうだけでなく、風説の流布や法的な問題を引き起こす可能性があります。ネット上の情報は必ずしも正確ではないため、信頼性の高い情報源を確認し、複数の情報源を照らし合わせましょう。

2.モラル的配慮
政治や宗教など感受性の高いトピックは避け、聴衆に不快感を与える可能性のある話題に触れないように心がけましょう。また、差別的な言葉や表現に注意し、フラットで配慮のある表現を使用しましょう。例えば、「父兄」や「サラリーマン」のように、男女いずれかに偏った表現も注意すべきもののひとつです。

3.制限時間
スピーチには制限時間が設けられることが多いです。指定された時間は必ず守りましょう。時間配分については、原稿を読み上げて実際の時間を計測することが役立ちます。

【導入部】タイムリーな話題で聴衆を引きつける

挨拶原稿の一般的な構成には、「序・本・結」や「起承転結」などがあります。これらの「序」または「起」はスピーチの導入部分です。
ここで聴衆をいかに引き込むことができるかが、スピーチの成否を分けるとも言えます。

私はこの導入部分で、場を和ませて、聴衆から親しみをもってもらえるような話題を使うようにしています。

例えば、話し手の日常生活や人柄が伝わるような「最近のエピソード」は親近感を高めるのに有効です。
また、聴衆の共感を生めるような「世間で話題の出来事」を含めるのも良いでしょう。

こうした情報は「鮮度が命」とも言えます。
執筆に着手するタイミングが早すぎると、実際にスピーチをする頃には「今さらその話題?」と思われてしまうことも。
執筆スキルを磨き、短期間で原稿を仕上げられるようにすることも重要です。

【本論】趣旨に合った話題を展開

本論の部分では、会の趣旨や聴衆に合わせた話題を展開することが重要です。

例えば、聴衆が自社の幹部や経営陣である場合は、企業のビジョンや経営戦略に触れたり、業績について厳格な議論を行ったりすることが必要とされます。

一方、入社式などの場合であればどうでしょうか。
新入社員に親しみやすい表現で励ましの言葉を贈ったり、希望に満ちた未来について語ったりするほうが受け入れられやすいでしょう。

また、研修要素を含んだイベントの場合であれば、研修効果を最大限に引き出す工夫も必要です。
例えば、聴衆に「考えさせる」「手を上げさせる」といった場面を設け、対話的な要素を取り入れることが有効かもしれません。
これにより、スピーチが単なる一方通行ではなくなり、聴衆の集中力を高く保ちやすくなるからです。

このように、会の趣旨や聴衆に合わせた話題を展開することを心がけましょう。

【締め】強い印象を残す

聴衆の感情を揺さぶる原稿を作成するためには、エンディングが極めて重要です。以下のような手法を利用して、スピーチを印象的なものに仕上げます。

  • 本論で述べたキーワードをくり返して強調する

  • 感情を込めた表現で訴えかける

  • 伏線を回収する

また、社内行事のスピーチでは他の演者と事前にすり合わせをして、結論の方向性を揃えておくのもおすすめです。それにより、行事全体でメッセージ性を一貫させることができます。

まとめ

今回は、スピーチ上手になるための挨拶原稿作成のコツをご紹介しました。
聴衆の心を動かすようなスピーチを行うためには、原稿の作りこみも重要です!
ぜひ参考にしてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?