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アナキズム×AI×オードリー・タン

最近注目を浴びている台湾のデジタル担当政務委員のオードリー・タンがアナキストであることはご存知だろうか。


アナキストで大臣?と違和感を覚える人もいるだろうが、アナキストは非常に多様であるし、彼の意図とそのポジションには矛盾はない。

で、今回、彼の考えは私のそれと極めて近いことを知り、驚いたやら嬉しいやら。

AI powered government

これ。

私(アナキストとして)は当然人が人を支配・管理する構造には全く反対なのだけどリアリストでもあるので、文明に逆らうようなアナキズムには批判的だし、現行の国家による政治を無視するアナキズムにも多くの左派に対して同様批判的。

そうではなく、人類の生活の質の向上や諸問題の解決はテクノロジー(特に、AIや遺伝子工学などのトランスヒューマニズム)の進歩にかかっており、そこにのみ希望があると考える立場。

人間による政治は早く終焉し、AIが人々の生活を管理すれば良いと考えている(楽観的でもなく確信しているわけでもなく、解決すべき課題は多々あると思うが)。

既存のアナキストの大半はテクノロジーを無視して権力に対峙することばかり語りがちで、そこが非常に不満。

アナキズム×テクノロジーを融合させた思想を持った人が他にいるだろうか、しょぼい個人主義的なものではなく社会主義的な面も濃くかつ現実的に考えている人はいるだろうかと興味を持ちリサーチしみたところ、まさかのオードリー・タンだったという。

なかなか嬉しい。


私は思想的には彼のとかぶりつつも(私には技術力は何もないので思想としてか取り扱えない)、古典的な、権力・習慣・ルールへの同調を拒否し時には抵抗の為に戦う態勢のあるアナキストだし、日々の生活でそれを実践しようとしている。

同調すべき明確な理由のない物事は何でも拒絶するし、権威を利用した統制の意図のある行為は一切拒絶する。武器の一つは批判的思考。
そして、自由な精神を持つ複数の主体の自由意志から派生する相互扶助的コミュニティには肯定的。

加えて、これはリアリズムとは矛盾するのだけど、理想主義的な側面もあり、自らの人生を理想の表現としたい思いもある。これは実際的でないという意味で非現実的で絶望的だが、同時に理想の啓示であるので希望そのものともなりうる。
これはもしかしたら、失敗によりアイコン化される革命となるかもしれないし、他の方法であるかもしれない。まだ不明だ。

真に、現実的な希望があるのはテクノロジーだ、AIだ。

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