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格別を知る

今日は前々から気になってきたカフェに行ってきた
片道約2.5時間のドライブ
長時間の運転もかなり慣れてきた実感
嬉しさしかない

そのお店は海の見えるカフェで
SNSでの拡散はNG

営業日にはお店のインスタアカウントで
ストーリーが投稿される

曇り空だったり、もくもくの入道雲の晴天だったり
カフェの席から窓を映した写真と
営業時間にささやかなコメントが添えられている
営業が終わる頃にはストーリーの公開も終わる

そのミニマムな感じが
胸にきゅーんとくる

往復5時間以上の運転になるから
一人で行くのを躊躇していたけれど

ある日の店主さんの投稿で
「夏が終わる前に見に来てほしいです」
という言葉を見つけ

はい、では行きますと即決

こういう時の行動に
間違いはない


結果、やっぱり間違いなかった

くねくねの山道を越えて、海沿いを抜けて
稲穂の色づく道中や
休憩に寄ったのどかなSAは
それぞれに最高だったけれど

たどり着いたお店の前で車を停めて
すぐ目の前を見たら
夏の海がまぶしすぎて
じ~んとしてしまった

そのお店は
店主さんの言葉を借りると「格別」
本当にその通りだった

一見、カフェとわからないたたずまいも
店内に並ぶ、個性的で
年季の入ったテーブルや椅子たちも
窓から見える海も
丁寧に用意されたコーヒーとチーズケーキも
厳選された器にカトラリーも

これまでなじみのなかった言葉なのに
すとんと腑に落ちた
これこそが「格別」

一方で、店員さんはとても気さくだった

おみやげにスコーンをいただいたところ
お家でこうやって焼くと
本当に、それはおいしくなりますよ!
と熱く教えてくださった

微笑ましく、はいと聞きながら
心の中で「完璧だわ」と思っていた

ほんの30分ほどの滞在だったけれど
2023年夏の最高の思い出になった

また行きたい

秋や冬もよさそうだけれど
やっぱり、また夏に行きたい

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