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『会話から得られる視座』 に飢えていた私に降り注ぐ一筋の光『 #クラブハウス 』で体験した激動の一週間

  ここ数日間、日本中で話題になった、音声特化型ソーシャルメディア『clubhouse (クラブハウス)』。TwitterやInstagram等のツールがもはやコミュニケーション・インフラとなり、多くの人がNetflix依存症で、もう可処分時間が残っていてもほんのわずかではないかとと思っていた。

まさか、2020年にもなって、ソーシャルサービスの黎明期(日本語圏では)を味わえる日が来るとは…!


Clubhouseに触れたこの一週間私が大量に浴びたのは、『雑談』『はじめまして』だった。これはパンデミック中もっとも恋しかったものだった。
このサービスを触りだしてから、明らかにブレインバランスが変化したといっても過言ではない。

筆者は、高校生の頃にファッション誌でフォトグラファー経験 → 大学生時代にスタートアップ起業&出産 → 新卒で広告会社に就職 → 現在学生時代から続けている音楽、芸術活動をこなしつつ、藝大で教鞭をとるという異色の経歴をもっているため、様々なコミュニティを横断してきたほうだと感じている。

そんな私が一週間、clubhouseを使って見えてきた景色を時系列で綴っていこうと思う。

1月26日 【ここは六本木 Awa Bar?期】

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「お姉ちゃん、コミュニティハブだから楽しめると思うよ😉。」
テック系Podcasterの妹から、突如送られてきた招待状。

入ってみれば、そこは2011年の六本木だった。シリコンバレーバブルのときのような意識が高い空気感で充満している世界は私にとっては大変久方ぶりだった。間違えてタップすれば知ってる人や知らない人の電話の音声が流れる。これは怖い。その時は、心臓に悪いなと思ってそっと閉じた。

1月27日 【ゴールデン街はしご酒期】

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サービス利用2日目を過ぎた頃、クラブハウス内の空気が一変した。小説家、漫画家、編集者などカルチャー系の人押し寄せる。瀧波ユカリさんや夢眠ねむさんが話しているカルチャー系のお部屋に迷い込んだとき、「草野さんがいる詳しそう」と吉田豪さんに言われて一気に壇上に挙げられた。ずっと相互フォローだったけど絡んだこと無い人とも話せた。こういう体験は実に久しぶりである。なんとなく、ゴールデン街ではしご酒しているのと似ていると感じた。

唐木元さん斎藤あきこさんが飲み屋で永遠に面白い話をしている恐ろしい部屋もあった。なかなか会話に入れなかったが、盗み聞きも楽しい笑

脚本家の佐藤大さんにも久しぶりに会えて、団地団による最近のコンテンツ批評のトークも聞くことができた。まるでロフトプラスワンみたいでもある。六本木だと思ってたところが一気新宿になった。

1月28日 【異世界をつなぐやさしい世界期】

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好奇心旺盛な我が息子8歳をつれて、ルームに適当に入ってみることを試みた。Netflix、小学館、ジブリ、東映で働く人達のお部屋に入ってみると面白かった。普段息子がみているコンテンツの裏話を聞きつつ、子供の生の感想を興味をもって聞いてくださったは息子にとっても多いに刺激となった。その後、ポケカに詳しい大人を紹介してもらい、息子のポケカ話を永遠と聞いてもらい、生きた情報を得ることができた。

夜には、旧友の木村昴くんをclubhouseに招待してテスト的に話していたら、スネ夫の声優である関智一さんが乱入してくる。奇跡のコラボレーションが実現し、おそらく日本の声優界初の部屋が誕生する。関さんははじめましてにも関わらず、私の好きなキャラたちの声やモノマネを披露してくれた。いい人すぎる。。。涙

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こういう奇跡みたいな瞬間は黎明期ならではかもしれない。

1月29日【ここはラジオ番組?期】

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犬山紙子さん経由で、小島慶子さんのclubhouse内の番組に呼んでもらうこととなった。
小島さんはさすがプロ!いままで居酒屋のようだったClubhouseも、番組のようにしっかり構成するれば、まったく違うサービスになると感じた。これは参加型ポッドキャストだ!と感じた。

同時に周りを見渡せば、『ピカチュウになりきってピカピカとしか話さない部屋』、相互フォローを促す『無言部屋』など日本独自と思われるような部屋が同時多発的に発生してた。

2月1日-2月2日【モデレーターになって番組を回してみることに】

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ブルックリン在住のテック系Youtuber Yukaちゃんと、人気ポッドキャスト『バイリンガルニュース』のMamiと韓国ドラマについて話す会を開催。なかなか楽しかったし、こうやってテーマと時間を区切って話して、自分の活動を知ってもらえるのには良い場所だと感じた。

他にも、見知らぬ女子大生の就活相談の部屋、専門家たちが答える中学受験の部屋などに入って、ふらっと知見を交換し合ったり大変有意義な情報収集場所だと感じた。ここでわかったのは、個人的には、無限の馴れ合い居酒屋トークより、こういうカンファレンスぽいほうが好みだということかもしれない。まぁ参加する人にもよるけど。

2月3日 【テーマを絞ったパネルに飛び入り参加して活用していこう!】

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番組の体裁で主催して、画家のフランキーを呼んでトークしてみた。バイリンガルで、世界のアートマーケットを舞台に戦っている専業画家のフランキーは、仮想通貨でアートを売買する『NFT』ことを解説してくれた。彼女は一日中、clubhouseに入り浸り、英語圏のカンファレンスでしぶとく手をあげ続け、積極的にコネクションを作っているという。もっと英語圏のパネルにも参加してみよう、SXSWにずっと居るようなものじゃんと思った。

雑談しながらアイディエーションするタイプの人におすすめ

とはいえ、クラブハウスむきふむきはっきりわかれるサービスかもしれない。しゃべるのが苦じゃない人種の人間は本当に1日中しゃべっている。
その人達にはかなわないが、まぁまぁ話していかないと生きていけないタイプの人間ではあると思う。定期的にモデレーターになって、場を回す訓練を時間を区切ってやっていき、視座を高めていこうと思います!

筆者はtwitterと同じで、 @emikusano でやっています。興味ある方はフォローしてみてください!

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